和田興産は、2022年2月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2021年4月9日15時30分に発表した。これにより、和田興産配当利回り(予想)は4.48%⇒4.74%にアップした

 和田興産が発表した2021年2月期の決算短信によると、2022年2月期の予想配当は中間配当(8月)が「17円」、期末配当(2月)が「20円」、合計の年間配当額は「1株あたり37円」となっている。

 和田興産の2021年2月期の配当は「1株あたり35円」だったので、前期比で「2円」の増配となる。今回の増配発表によって、和田興産の配当利回り(予想)は4.48%⇒4.74%にアップした
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 和田興産の2022年2月期の業績予想は、前期比で「増収・増益」となっており、堅調な業績予想を背景に、今回の「増配」が決まったと考えられる。なお、和田興産はこれまで、期末配当による年1回の配当を基本方針としていたが、2022年2月期は中間配当も実施する配当予想となっている。

和田興産の過去10期の配当の推移は?

■和田興産(8931)の過去10期の配当の推移
年間配当額 年間配当額
2013/2 18円 2018/2 30円
2014/2 20円 2019/2 32円
2015/2 22円 2020/2 35円
2016/2 26円 2021/2 35円
2017/2 27円 2022/2 37円
(予想)

 和田興産は、2021年2月期に配当額が前期比で「横ばい」となったため、これまで続いていた連続増配はストップしてしまった。しかし、2022年2月期の配当予想「1株あたり37円」が予想通りに実施されれば、再び前期比で「増配」となる見通しだ
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 また、和田興産の配当額の伸び具合も確認しておきたい。前期にあたる2021年2月期から2022年2月期までの1年間で、和田興産の年間配当額は「1株あたり35円」から「1株あたり37円」まで5.7%増加している。
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 参考として、和田興産の株価も確認しておこう。和田興産の株価は、約1年前にあたる2020年3月の終値585円から発表当日(2021年4月9日)の終値780円まで、33.3%上昇している。

■和田興産(8931)の株価チャート/月足・10年

和田興産の配当利回りは?

 和田興産の2021年4月9日時点の株価(終値)は780円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※和田興産の配当利回り
株価:780円
年間配当額:中間17円+期末20円=37円
配当利回り:37円÷780円×100=4.74%

 和田興産の配当利回りは4.74%。2021年3月の東証1部の平均利回りは1.80%(配当実施企業のみ)なので、和田興産の配当利回りは「かなり高め」と言える。なお、和田興産株主優待を実施していない。
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 和田興産神戸市でのマンション分譲実績1位の不動産デベロッパー。兵庫県を地盤に、「ワコーレ」ブランドのマンションを展開している。2022年2月期(通期)の業績予想は、売上高0.5%増、営業利益5.9%増、経常利益14.7%増、当期純利益18.3%増と堅調(すべて前期比)。
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和田興産
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
不動産業 8931 東証2部 37円
株価(終値) 単元株数 最低投資金額 配当利回り(予想)
780円 100株 7万8000円 4.74%
※株価などのデータは2021年4月9日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。