ラツィオは11日、セリエA第30節でヴェローナと対戦し1-0で勝利した。

リーグ戦3連勝中の6位ラツィオ(勝ち点52)が、8位ヴェローナ(勝ち点41)のホームに乗り込んだ一戦。

シモーネ・インザーギ監督が新型コロナウイルスに感染し隔離中のラツィオは、前節のスペツィア戦から先発を4人変更。コレアやアンドレアス・ペレイラらに代えてカイセドやルイス・アルベルトらが先発で起用された。

ヴェローナのユリッチ監督も1試合のベンチ入り禁止処分を受けており、両チームの指揮官が不在の中始まった一戦は、開始早々にラツィオがゴールに迫る。4分、ファレスの左クロスをL・アルベルトがフリックしたボールをファーサイドのミリンコビッチ=サビッチが右足ボレーで合わせたが、これは枠の右に外れた。

その後は一進一退の展開が続いたが、ラツィオは22分にチャンス。相手GKのロングキックを中盤のルーカス・レイバが弾き返すと、前線のカイセドが頭で繋ぎ、最後はインモービレがボックス右手前からシュート。しかし、このシュートは左ポストに弾かれた。

先制のチャンスを逃したラツィオは35分にピンチ。ディマルコのスルーパスでボックス左深くまで侵入したラゾビッチにシュートを許したが、これはわずかに右に逸れ、難を逃れた。

ゴールレスで迎えた後半、ラツィオは開始早々にゴールネットを揺らす。47分、敵陣でパスを受けたカイセドが強引なドリブルでボックス右から侵入すると、ニアサイドへ冷静にシュートを流し込んだ。しかし、VARのレビューの結果、ドリブルで持ち上がった際にマークについたマニャーニの顔にカイセドの腕を当たっており、ファウルの判定でゴールは取り消しとなった。

その後は互いに選手交代を行っていく中で拮抗した展開が続いたが、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。ラツィオは92分、左サイドでパスを受けたラドゥがアーリークロスを上げると、ボックス中央に走り込んだミリンコビッチ=サビッチのヘディングシュートがゴール右に吸い込まれた。

結局、これが決勝点となりラツィオが1-0で勝利。劇的勝利のラツィオリーグ4連勝で上位を追走している。

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