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TWEEDEES東名阪ツアー「"Rock’n Roll is DEAD?" Tour」の最終公演が昨日4月11日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

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TWEEDEESがツアーを行うのは、2019年の「ショウほど素敵な商売はない~『DELICIOUS.』TOUR2019」以来約2年ぶり。このツアーは本来1月に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け3月から4月にかけて開催された。

ライブはSOLEILへの提供曲「ファズる心」のセルフカバーで幕開け。清浦夏実(Vo)と沖井礼二(B)は、亜万菜(Key)、原“GEN”秀樹(Dr / NORTHERN BRIGHT)、qurosawa(G / POLLYANNA)とともにアグレッシブな演奏でいきなりフロアに火をつける。シームレスに披露された「花束と磁力」では沖井のスラップが炸裂。清浦がTWEEDEESのロゴをあしらった手旗を翻し会場のムードを高めると、観客も各々が持った手旗を振って応戦した。

その後TWEEDEESは「私の悪い癖」「ブリキの思い出」とゆったりしたテンポの楽曲を披露。「美しい歌はいつも悲しい」は沖井のアコースティックギターに乗って淡々とスタートするも、後半になるにつれて演奏は徐々に激しさを増していき、そのエモーショナルなパフォーマンスに観客は圧倒された。

ライブの中盤では、タイトビートが心地いい「月の女王と眠たいテーブルクロス」、サビの浮遊感のあるメロディが高揚感を誘う「STRIKERS」とアッパーな楽曲がドロップされ、会場は再び熱気を帯び始める。さらにTWEEDEESは勢いそのままに「Boop Boop Bee Doop!」「Crosstown Traffic」をノンストップで連投。演奏後、ボルテージが最高潮に達した会場は自然と拍手の音に包まれ、清浦は「楽しい……」と率直な感想をこぼした。続けて清浦は、来場プレゼントとして配布された、今回のツアーのメンバーで録音した「美しい歌はいつも悲しい」の音源について触れ、「お家に帰っても今日のことを思い出していっぱい聴いてもらえたらうれしいです」と語った。その後5人は、本編最後に「プリン賛歌」を演奏し、熱狂に包まれたステージをあとにした。

アンコールでは「The Sound Sounds.」「不機嫌なカプチーノ」を経て、ピチカート・ファイヴの楽曲にアレンジを施した「Medley: 東京は夜の七時~21世紀の子供達」に突入。ミラーボールが煌々と輝きを放つ中、清浦が手旗を高く掲げた。沖井の「最後の曲は“ロックンロールは死んだのか?”っていうタイトルです。死んだかどうか僕にはわかりませんが、ただやるっきゃないよねって気持ちです」という言葉に続けてラストに演奏されたのは「Rock'n Roll Is DEAD?」。沖井がベースの音を奔放に暴れさせ、清浦が軽快なコーラスに乗せて観客の手拍子を煽る。最後の最後までアグレッシブなパフォーマンスを見せ、TWEEDEESは約2年ぶりのツアーを締めくくった。

なおこの公演の模様は本日4月12日22:30よりThumvaにて有料配信される。初回配信では沖井と清浦がリアルタイムでコメントに参加。アーカイブ映像は4月30日23:59まで公開される。

「"Rock’n Roll is DEAD?" Tour」2021年4月11日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト

01. ファズる心
02. 花束と磁力
03. 少年の見た夢は
04. a la mode
05. 私の悪い癖
06. ブリキの思い出
07. 昼夜逆転の歌
08. 美しい歌はいつも悲しい
09. 月の女王と眠たいテーブルクロス
10. STRIKERS
11. Boop Boop Bee Doop!
12. Crosstown Traffic
13. ムーンライト・フラッパー
14. プリン賛歌
アンコール
15. The Sound Sounds.
16. 不機嫌なカプチーノ
17. Medley: 東京は夜の七時~21世紀の子供達
18. Rock'n Roll Is DEAD?

※「a la mode」の頭のaはグレイヴアクセント付きが正式表記。

「"Rock’n Roll is DEAD?" Tour」東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGE公演の様子。(撮影:スエヨシリョウタ)