韓国が開発する次世代戦闘機KFX」の試作機が2021年4月9日、初公開され、「KF21」と命名された。中国メディアの百家号は9日、このニュースに「日本が羨望の眼差しを向けているに違いない」とする記事を掲載した。

 記事は、韓国がKF21の開発を始めたのが2016年1月からで、わずか5年あまりで試作機の公開にまでこぎつけたことは「驚くべきスピードだ」と紹介した。そして、他国のケースと違って韓国は、ステルス戦闘機の研究開発を大々的に宣伝しており、今回の初公開でも盛大な記念式典を開催したと伝えた。

 KF21の性能については、アクティブ電子走査アレイ(AESA)や、赤外線捜索追尾システム(IRST)、統合電子戦システム(EW Suite)などの先進的な装備があり、しかもこれらは韓国が自主開発したものだと説明した。こうした装備を見ると「驚かされる」としている。

 しかし、KF21に「ステルス性が弱い」という大きな問題があると記事は指摘した。これは、内装ウェポンベイがないためで、韓国には内装ウェポンベイを開発する技術がなく、米国も技術提供しないので半埋め込み式でミサイルを搭載することになり、これはステルス性を大きく損なうという。また、米国からの提供が期待できない電波吸収性塗料にも問題があるそうだ。

 このほか、エンジンや兵器などは米国頼みとなり、記事は「米国は韓国が戦闘機を完全に自主開発することは許していない」と伝え、自主開発部分がそれほど多くなかったことがKF21の開発の速さに寄与したと分析している。

 そして、この驚異的なスピードでの戦闘機開発に「日本は羨望の眼差しを向けている」と主張した。日本はステルス実証機X2に続き、次期戦闘​機の開発計画があるものの遅々として進んでいないのに対し、韓国があっという間に一定の成果をあげたからだと論じており、記事はKF21を高く評価しているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本は「韓国が開発する次世代戦闘機」を「羨ましがっている」に違いない=中国