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気難しい表情をした猫、1年後の保護施設暮らしの後やっと永遠の家に


 数年間、路上で野良暮らしをしていた猫は、その苦労ゆえか仏頂面が染みついてしまったようだ。複数の病気を患っていたが、施設に保護され治療が施されると、無事健康状態を回復した。

 あとは飼い主を探すだけだ。施設側は飼い主募集を呼びかけるも一向に引き取り手が現れない。その原因はその仏頂面にあったようだ。

 だが運命の出会いは突然訪れた。1年たってようやく個性的なこの猫の良さを理解してくれる永遠の家族が現れたのだ。

【ボロボロの状態で保護された野良猫】

 去年、ドイツの路上で保護された野良猫ビーン”は、3~4歳と推定されたが、年齢の割には体が小さく、複数の健康問題を抱えていた。

 目が深刻な感染症に罹っていた他、尿石症を患っており、避妊手術もしておらず、保護されなければ命が危なかったほどだったという。

 そんなビーンを、保護施設の職員らは懸命に治療してお世話した。その甲斐あって、ビーンの健康状態は回復した。

飼い主を募集するも引き取り手が現れず1年が経過

 元気になったビーンに飼い主を見つけてあげようと、施設側は運営しているサイトやSNSなどで呼びかけたが、まったく反応を得ることができなかった。

 その原因はビーンの顔つきにあったようだ。


 施設のサイトに「エキゾチックショートヘア」と記載されていたビーンは、手足や尻尾が短く、顔がかなり平面的だ。

 むっつりとした仏頂面や悲しそうな顔に見えてしまうことで、多くの人々が引き取りたがらなかったのだ。


 しかし、施設で1年ほど過ごしていたビーンに転機が訪れた。

ビーンとフランシスカさんの運命の出会い

 フランシスカ・フランケンさんは、猫が好きで、彼女の人生にはいつも猫がいた。実家で両親と暮らしていた時にもジョーカーという猫を飼っていた。

 フランシスカさんは実家を出てアパートで1人暮らしをして以来、猫を飼いたいと常に思っていたという。

最初は、ジョーカーアパートに連れてきたいと思っていました。でも、最初のアパートは小さくて、ジョーカーは田舎の家で外に出たりするのが好きな猫だったので、連れてきても幸せにはならないだろうと諦めたんです。

1年ほど猫のいない生活をして、最近バルコニーのある大きめのアパートに引っ越しました。「ここで猫を飼いたいな」という思いが強くなりましたが、すぐに飼う計画はしていませんでした。

でも、ある日保護施設のサイトを見ていて、ビーンを見つけたんです。



 フランシスカさんは、サイトでビーンの写真を仏頂面だとは全然思わなかった。むしろ個性的な表情にとても惹かれ興味が湧いた。

 そこで、すぐに施設にメールをして問い合わせると、翌日施設側から確認の連絡があった。

あなたが問い合わせているのは、本当にビーンという猫のことですか?と言われました。施設側が、サイトでビーンの飼い主募集の呼びかけをしても、ずっと誰からも反応がなかったので、驚いたようです。(フランシスカさん)

 自分が会いたい猫は間違いなくビーンだと話したフランシスカさんは、すぐに施設に出向き、ビーンと初対面した。

直接ビーンと会って、ますます大好きになりました。施設の人いわく、ビーンの顔が「ブサイク」「仏頂面」「悲しそう」などという理由で飼い主が見つからなかったということでしたが、私はビーンをとても美しいと感じ、小柄なビーンの姿を見て涙してしまったほどです。

 フランシスカさんは、ビーンと施設で数時間過ごした後、正式に手続きをして引き取り、家に連れ帰った。

永遠の家を手に入れ幸せに暮らすビーン

 フランシスカさんの家で暮らし始めた当初、ビーンは過度にフランシスカさんにべったり寄り添う姿勢を見せていたそうだ。
出会ってすぐに、ビーンは私の足元に顔を摺り寄せて、愛情を示してくれました。でも、1秒も離れたくないというようにべったり離れない姿を見て、「もしかしたら、施設に連れ戻されるかもしれないと怖がっているのでは」と感じたんです。

ビーンは、私にとって完璧で特別な猫です。仕事に行く時に外から見上げると、ビーンはいつも窓から見送ってくれるし、帰った時に待っててくれる存在があるというのは、本当に嬉しいし幸せです。

 現在、ビーンは健康状態も良く、1日をバルコニーや屋外で過ごすこともあるという。

 個性的な顔立ちが原因で長い間施設暮らしをしてきたビーンだったが、今は「みんな違ってみんないい」ことをちゃんと理解してくれるやさしい飼い主のもとで、たくさんの愛情とケアを受けて、とても幸せに暮らしている。その様子は、フランシスカさんのインスタグラムアカウントbebbybeansprout』から閲覧できる。

written by Scarlet / edited by parumo

 
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