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日本で好調なセールスを記録

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Hiroyuki Kondo(近藤浩之)

BMWアルピナが日本で好調なセールスを続けている。

【画像】インタビューの様子とアルピナの旗艦モデルXB7【詳しく見る】 全181枚

アルピナ社の日本総代理店であるニコル・オートモビルズは、あらたに史上初のファーストクラス・アドベンチャーと謳うXB7を日本へ導入し、積極的な取り組みを印象づけた。

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ミヒャエル・ヴィット氏    近藤浩之

そこでニコル・オートモビルズでゼネラルマネージャーを務めるミヒャエル・ヴィット氏に、日本におけるアルピナの現況と今後の展開をたずねてみた。

アルピナにとってSUVとは

ーーあらたに導入されたXB7の特徴を教えてください。

「すべての旅路をファーストクラスでの冒険へとシフトするクルマ、それがBMWアルピナXB7です」

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アルピナXB7とミヒャエル・ヴィット氏    近藤浩之

「ラグジュアリーとスポーツを融合させたアルピナフラッグシップ・モデルであり、世界最高レベルのSUVといえます」

「競合モデルはロールス・ロイス・カリナン、ベントレー・ベンテイガ、アストンマーティンDBX、アウディRS Q8、メルセデスAMG GLS 63を想定しています」

「富裕層のシンボル的な存在感は、BMWアルピナを選ばれるお客さまはみんな紳士で、アンダーステイトメントな傾向にありますので必要ないと考えます」

ーーセダンのイメージが強いアルピナですが、SUV市場をどのように捉えていますか?

「すでにXD3とXD4が導入されており、アルピナにおけるSUVのシェアはかなり高い状態です。フルサイズSUVであるXB7の販売数は限られたものとなりますが、SUVのトレンドは続き、そのシェアはさらに高まるでしょう」

「これまでと違うライフスタイルを体験できることからアルピナSUVは支持されています。実際にオフロードを走らなくても、万が一の時に備えて選ばれているようです」

「リムジン(セダン)のシェアは堅調です。最近ではツーリング(ステーションワゴン)への注目度も高まっています。アルピナにとってツーリングは新しいSUVといえます」

「走りの良さはそのままに広い空間を備えるツーリングの使い勝手の良さが、子どものいる方に理解されてきたようです。SUVから乗り換えられる傾向がみられます」

日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞の反応

ーー日本カー・オブ・ザ・イヤーでB3がパフォーマンス・プライズを受賞しましたが、セールス面で変化はありましたか?

「受賞したことにより大きな反響がありました。既存の顧客にあまり変化はありませんでしたが、新たなお客さまがアルピナに興味を持っていただく機会となりました」

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アルピナXB7のジャパンプレミアの様子。B3の日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞についても触れられた。    近藤浩之

「面白いのは受賞したことが選ばれた理由ではなく、多くのメディアがインプレッションを含めて好意的に取り上げていただきました。これにより、アルピナの存在とモデルの良さが広く知れわたり、多くのお問い合わせをいただく結果となりました」

「そのためB3は、数多くのオーダーをいただき、年内生産分は完売となりました。アルピナオーダーメイドで製作していますので、受注から納車まで約1年かかります」

ショールーム用の展示車両を用意していたのですが、日本に届く前に完売となってしまいました」

「また、B3にスポットライトが当たったことから、派生モデルとなるディーゼルのD3 Sも注目を集めています。この2月は前年同月比で2倍以上の登録を数え、その内の約半分がD3 Sでした」

アルピナの今後 B8 GCは秋に登場

ーー今年はイベントを開催する予定はありますか?

新型コロナウイルス感染症は完全に収束していません。そのため現時点ではオーナーに向けたイベントの開催は未定となっています」

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ミヒャエル・ヴィット氏    近藤浩之

「カー・オブ・ザ・イヤーのパフォーマンス賞でメディアの記事を参考にされるお客さまが多かったことから、メディアとジャーナリストに向けた試乗会を強化して続けたいと思います」

ーーB8グランクーペが発表されましたが、日本への導入はいつごろになりますか?

「今秋に日本でお披露目したいと考えています。トップモデルにふさわしい発表会にする予定です。ご期待ください」


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