ビデオゲーム開発者のReplicant D6氏は、レトロFPSAgent 64: Spies Never Dieを発表した。2021年内にSteamにて早期アクセスを目指して開発が進められている。

 『Agent 64: Spies Never Die』は、世界を股にかけて活躍するエージェント64となり、敵の拠点でのハッキングや極秘計画書の奪取、捕らわれた民間人の救出など、さまざまなミッションに挑むこととなる。NINTENDO64に親しんだプレイヤーなら一目でゴールデンアイ 007に影響を受けていることが分かるはずだ。

 ある程度現代風になっているが、ローポリ表現やブラウン管の走査線をイメージしたノイズが走っており、グラフィックも当時のゲームに寄せられている。トレイラーでは敵が画面中央付近に来ると自動で狙ってくれるオートエイムスティック1本でFPSプレイすることを想定した切り替え式の照準システムリロード時に武器が画面外に外れることなど、『ゴールデンアイ 007』を想起させる点が多い。

 また、敵のAIも「1997年風の最新AI」とされており、当時の再現を目指しているようだ。じつは『ゴールデンアイ 007』のAIは現代のFPSに比べても、数多くの処理をこなす優秀なものとなっている。敵AIはプレイヤーを視界に捕らえるまで巡回し、こちらを発見すれば攻撃する。音を聞く能力も持ち、側転して攻撃をかわそうとしたりと、銃を撃つ以外にもできることは多彩だ。

 くわえて、ゲームには戦うだけでなく味方や民間人のAIも存在する。多くのプレイヤーは自分の後をついてくるナターリアのAIにコントローラーを投げかけたかもしれないが、現代の感覚では非常に低スペックゲーム機で現代的なAIにも負けない多くの処理を行っている。少なくとも当時のFPSとしては最高クラスのAIだったことは間違いない。

(画像はSteam 『Agent 64: Spies Never Die』より)
(画像はSteam 『Agent 64: Spies Never Die』より)
(画像はSteam 『Agent 64: Spies Never Die』より)
(画像はSteam 『Agent 64: Spies Never Die』より)

 ゲームAI研究の対象になるほどのAIに言及するなど、『ゴールデンアイ 007』への愛に満ちた『Agent 64: Spies Never Die』。1997年の最新FPSを現代でどう表現するのか、楽しみにしたい。

Steam 『Agent 64: Spies Never Die』

ライター古嶋誉幸

一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter@pornski_eros