中国は広大な土地に高速鉄道網を張り巡らせており、様々な地形や気候に応じた建設を通じて技術を着実に蓄積してきた。これは中国にとって大きな強みと言えるが、それでも日本の新幹線と比べると不足している点があると言えるようだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本人が指摘した中国高速鉄道の欠点について紹介する記事を掲載した。中国人は「日本人による指摘に反論することができない」という。

 記事によると、中国高速鉄道に乗車した日本人は、その速度に舌を巻きつつも、中国高速鉄道には2つの欠点があると指摘したという。その1つは「喫煙ルームがない」ことだ。新幹線は基本的に禁煙であり、路線によっては喫煙ルームが設置されている車両がある。しかし、中国高速鉄道は車内全面禁煙のため、駅に停車するごとにホームに出て喫煙する人の姿をよく見かける。記事は、喫煙者が多い中国高速鉄道に喫煙ルームがないのは確かに欠点として認めざるを得ないとしている。

 もう1つの欠点は「駅弁」だ。これは日本人のみならず中国人利用者からも不満が出ている点で、中国高速鉄道の駅弁は「高くてまずい」との声が出ているという。しかし記事は、中国では飛行機機内食もやはりレベルが低く、もともと弁当文化のない中国では、あらかじめ作った料理はどうしてもおいしくないのだと弁解している。とはいえ、この欠点についても「反論の余地はない」と認めた。

 中国は喫煙率が他国と比べて比較的高く、長時間乗車しなければならない状況で喫煙ルームがないというのは喫煙者にとっては不便なことだろう。また、駅弁については以前から指摘されていることだが、一向に改善が見られない。これらの点で新幹線中国高速鉄道に比べて乗客の立場に立ったサービスを提供していると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人が指摘した中国高速鉄道の「欠点」に「反論できない・・・」=中国