14日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグでは、リヴァプールホームレアル・マドリードを迎える。

 6日に行われたファーストレグは、レアル・マドリードが3-1で勝利。先勝を許したリヴァプールは、聖地『アンフィールド』で逆転突破となるだろうか。注目の大一番について、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

[写真]=Getty Images

◆■ジダン采配が的中したファーストレグ

 

ファーストレグでは、ジネディーヌ・ジダン監督の采配が的中した。一部で予想された3バックではなくお馴染みの4-3-3で試合に臨むと、左右のウイングを務めたヴィニシウスとマルコ・アセンシオがリヴァプールの最終ラインの背後を強襲。ヴィニシウスが挙げた先制点も、相手のクリアミスを拾ってアセンシオが決めた追加点も、狙いどおりの形から生まれた。守備でも、セルヒオ・ラモスに加えて、試合当日に新型コロナウイルスの陽性反応が明らかになったラファエルヴァランを欠くなか、エデル・ミリトンとナチョ・フェルナンデスの急造センターバックコンビが奮闘。失点を「1」に抑えた。スペイン紙『マルカ』は試合後、「ユルゲン・クロップ監督との戦術バトルに勝利した」とジダン監督の手腕を称えた。

◆■リヴァプールが逆転する可能性は?

 

2試合制で行われたCLの決勝トーナメントで、アウェイでのファーストレグを1-3で落としたケースは「13」あり、そのうち4つで逆転突破を果たしているという。確率にすると31%だが、逆転に成功した4つのケースのうち3つが“準々決勝”を舞台に起こっている。もっとも、今回の相手はレアルだ。彼らがCLの決勝トーナメントで初戦に勝った場合、最近16回中15回で勝ち抜けを果たしている。唯一、逆転を許したのは2018-19シーズンベスト16。アヤックスに敵地で2-1と先勝しながら、ホームで1-4の敗戦を喫した。リヴァプールからすれば、可能性はあるが、簡単なチャレンジでもないといったところだろう。ただ2年前のCL準決勝では、バルセロナに大逆転勝利を収めており、“勝ち方”を知る選手は数多く残っている。

◆■レアル攻略のカギは?

 

リヴァプールレアルの両チームを最もよく知る人物と言えば、ラファエル・ベニテス氏だろう。2004年から2010年までリヴァプールを率いたあと、2015から2016年にはレアル・マドリードの監督を務めた。そんな同氏はセカンドレグの展望を語っており、リヴァプールにとって重要なことは「神経質になりすぎないこと」で、焦りは禁物だと言う。またリヴァプールレアル相手にゴールを奪うことは可能であるため、「クリーンシートが大事になってくる」と守備が生命線になるとの見方を示した。そのうえでレアルにもっと圧力をかけることを要求。ファーストレグでは「ナチョ・フェルナンデスにもっとプレシャーをかけるべきだった」とコメントした。リヴァプールの十八番である強烈なプレッシングを発揮し、ゲームを支配し続けることがレアル攻略のカギとなりそうだ。

◆■アンフィールドの魔力を取り戻せるか?

 

リヴァプールは直近のアストンヴィラ戦に勝利し、リーグ戦におけるホームでの連敗を「6」でストップした。プレミアリーグでは、2021年になってから初めてのホーム白星。このセカンドレグはアンフィールドの魔力が本当に復活したのか、真価が問われる一戦となる。なおCLのホームゲームで喫した最近11敗のうち5敗は、スペイン勢との試合で記録したもの。昨季はラウンド16でアトレティコ・マドリードホームに迎えて、2-3で敗れた。このゲーム無観客試合となるが、クロップ監督が「やらなければならない」と語れば、アンドリューロバートソンも「ファンが不在の中で、アンフィールドで特別な雰囲気を作り出さなくてはいけない」とコメントしている。この大一番で底力を発揮できるだろうか。

◆■アンフィールドと相性の良い守護神

 

一方、レアルにはアンフィールドと相性の良い選手がいる。ゴールマウスを守るティボー・クルトワだ。チェルシー在籍時代には、同スタジアムで負け知らず(1勝3分け)。いずれの試合も1失点を許しただけだった。直近のクラシコでは、右サイドバックプレーしていたルーカスバスケスが負傷。レアルは再び最終ラインの選手を欠くことになり、守護神クルトワにかかる期待はさらに高まっている。アンフィールドを訪れるのは4年ぶりとなるが、彼が大きな壁となって立ちはだかることができれば、レアルベスト4行きは大きく近づくはずだ。

◆■レジェンド超えを狙うベンゼマ

 

リヴァプールとのファーストレグは無得点に終わったものの、クラシコで華麗なバックヒール弾を披露。カリム・ベンゼマは、レアルエースとして申し分ない活躍を見せている。これで3シーズン連続の公式戦25ゴールを達成。この試合でネットを揺らせば、CLの通算得点ランキングで4位タイとなり、元スペイン代表FWでクラブレジェンドラウール・ゴンサレス氏の記録(71ゴール)に並ぶことになる。過去4戦4ゴールと相性の良いリヴァプールを相手に偉業達成を狙う。

◆■予想オッズは?

 
イギリスの大手ブックメーカーウィリアム・ヒル』はこの試合の勝利オッズを発表(日本時間14日15時現在)。それによると、リヴァプールの勝利には「2倍」、レアルの勝利には「3.4倍」のオッズが設定されている。守備陣に多くのケガ人を抱える両チームだが、ホームで戦えるリヴァプールが優勢と見られている。一方でベスト4への勝ち抜けオッズは、リヴァプールが「3.75倍」、レアルが「1.25倍」と大きな開きがある。第1戦でアウェイゴールを手にしているとはいえ、リヴァプールに求められるのは「2-0の勝利」、もしくは「3点差以上の勝利」であり、難易度の高いミッションクリアしなければならない。クロップ監督が「最高の出来が必要」と話すように、リヴァプールの選手たちはフルスロットルになる必要がある。

(記事/Footmedia

レアル・マドリードとリヴァプールが対戦する [写真]=Getty Images