インテージは4月15日に、全国の15~79歳の男女を対象に実施した、ゴールデンウィーク(GW)に関する実態調査の結果を発表した。同調査は、4月2日~5日の期間に行われ、2660名から回答を得ている。

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 調査対象者に、ゴールデンウィークにどれくらいの日数休めるかを尋ねたところ、カレンダー通りの「8日」は2割未満で、7割超は7日以下だった。また、約1割はカレンダー通りの日数よりも多く休めると答えている。ゴールデンウィーク期間中の、最長の連休日数はカレンダー通りの「5連休」がもっとも多く、6連休以上という人も2割強に達している。

 ゴールデンウィーク期間中の予定を尋ねた質問では、「自宅で過ごす」と答えた人が、2020年と同水準の8割弱に達している一方で、「ショッピング」を予定している人は3割に達し、新型コロナ禍以前の水準に戻った。また、「運動」は2割を超えており、「外食」「帰省/非同居の家族・親戚が来訪/一緒に外出」「友人・知人と会う」「国内旅行」「映画館/美術館/アミューズメントなどの施設に行く」も、新型コロナ禍以前よりは少ないものの、2020年よりも割合が増加している。

 2021年のゴールデンウィークを「自宅で過ごす」と答えた人に、どのように過ごす予定か、2020年と2019年はどう過ごしたかを尋ねたところ、上位の「テレビやDVDを観る」「インターネットをする」「ゴロゴロする・寝る」は2020年にわずかに増えて、2021年も2020年と同水準となった。一方、「部屋の掃除・洗濯などの家事をする」「ストレッチや筋トレ」は新型コロナ禍以前の2019年と比較して1.5倍以上に増えている。

 なお、「本・雑誌・まんがを読む」「普段よりも手間・時間をかけた料理」「部屋の模様替えやDIY」を予定している人は、2019年と比較して5ポイント以上増加した。

 ゴールデンウィークにおける想定予算の平均は1万5908円で、2020年のゴールデンウィークでかけた平均金額を約3000円上回っているものの、2019年の56%に留まっている。

 ゴールデンウィーク期間中の、新型コロナウイルス感染症に関する気持ちを、六つの事柄について「不安がある」~「不安はない」まで5段階で尋ねた質問では、「海外旅行」でもっとも不安が強く、「人が大勢集まる場所に出かける」「新型コロナの感染拡大」がそれに続いた。「公共交通機関を使う」「飲食店での外食」について、「不安がある」「やや不安がある」と答えた人は7割程度に留まった一方で、「国内旅行」では8割弱に達している。

 調査対象者のうち、普段から旅行に行っている人や、旅行に関心がある人に、「Go To トラベル」キャンペーンについてどう思っているかを尋ねたところ、「しばらくは『Go To トラベル』再開は控えたほうがよい」という回答が6割を占め、「再開を期待」という回答の2倍以上となった。また、4~5月に実施される「地域観光事業支援」(感染状況がステージ2以下の地域での旅行費用とクーポンの補助)を「Go To トラベル」よりも期待している人や、いずれの支援施策に関係なく旅行するという人も7%ほど存在している。

2021年のGWに休める日数、7割超がカレンダー通りよりも少ない「7日以下」