全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大、「まん延防止等重点措置」の適用地域も広がっている。そんな中、政治から度々発せられる“不要不急”というキーワードに不安や疑問の声が上がっている。

・【映像】"延期を要請"不急な手術? 不要不急の線引きは一体どこまで?

 感染者が急増する大阪府では小中学校と高校の部活動を原則休止にすることを呼びかけるほか、大学の授業を全てオンラインに切り替えるよう要請する方針で、重症患者受け入れのため、約60の医療機関に対し不急な手術や入院を延期することも求めている。

 一方、東京オリンピック聖火リレーは中止を求める声もある中で続行されており、13日には麻生副総理が率いる派閥の政治資金パーティーが都内で開催され、多くの議員が参加した。さらに14日、「東京から政治家が応援演説で現地入りするケースがあるが、不要不急に該当しないのだろうか?」と問われた加藤官房長官は「これは不要不急ということにはあたらないのではないか」の認識を示している。

 15日の『ABEMA Prime』に出演したEXITのりんたろー。「“これは不要不急ではない”と言われると他の人は何も言えなくなってしまうし、第3波、第4波に向けた法律や医療体制が整えられてこなかった以上、大切な人のために個々人が考えて行動するしかないと思う。でも政治家の人たちはみんな“おじい”だから、めちゃくちゃ危ないと思う。会食に行っちゃったというのは百歩譲ってまだわかる。でも、なんでこれにGOが出たのか。政治家は一人でも多くの支持が欲しいはずなのに」。

 兼近大樹も「職業によっても違うし、線引きできない部分があるから曖昧な言葉は使いやすい。でも、政治家にとって政治資金パーティー不要不急のものじゃないと言うのなら、命をかけて打っている人にとってパチンコ不要不急なものじゃない。我々のお笑いライブだって今は自粛しているけど、本当はやらないと飯を食えない人がいる以上、“不要不急ではない”と言ってやってもいいということになるんじゃないか。でも、これで国が良くなるということだろうし、ありがたい(笑)」と憤る。

 さらにフリーアナウンサー柴田阿弥は「この規模のパーティーをやめるという決断もできない政治家にどんな決断ができるのだろう?と素朴に思ったし、国会でリモートにできないのも当然なのかなと思った」、ユーグレナCFOで、今月から早稲田大学に通う小澤杏子は「一部の人たちが“卒業式も入学式もオンラインでよくない?”と言っていたが、人生で一度しかないし、それは許してほしい。そして、学びは不要不急ではない。オンライン授業を進めてほしいと言われているようだが、画面に向かって勉強する4年間と、友達と対面で“あれ分かんなかった。これどうすればいい?”と話しながらできる勉強では重みが全く違う。60代の方から見れば過去のことかもしれないけど、私たちからしたら今しかない。そこはもうちょっと大切に考えて欲しい」と訴えた。

 愛知医科大学病院・循環器内科助教の後藤礼司医師は「なぜ“ライブ感”を出さないといけないのか。オンラインツールも発達してきているのに、なぜ使わないのかと疑問だ」と話す。

 「我々としては、クラスターができ、感染者数が増えてしまうのが困る。だから多人数の集会は避けるべきだというガイドラインができている。これがどこまで明文化され、共通認識になっているかがポイントだと思うが、政治家の皆さんの間でそれができていないというのが混乱を生んでいる原因だと思う。教育現場ではどうしてもグループワークなどが必要になってくるが、そこに我慢を強いている以上、配慮が必要だ。国民に対して何かメッセージを届けるというのもそうだし、少なくとも政治資金パーティーはせめてリモートにすることを考えるべきだ。その意味で、今回のやり方は優しさのかけらもないと思う」。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

▶映像:
政治家の資金パーティや応援演説は“不要不急にあたらない”? 「これで国が良くなるということなのだろうし、ありがたい」とEXIT兼近が皮肉も