「普通」が苦手な女子高生が、アンドロイドと友達になる漫画「アンノーマルアンドロイド」に、「普通」「友達」の意味を考えさせられます。作者は漫画家の玉城るかさん。

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 杏梨は周囲に会わせたり、空気を読んだりするのが苦手な女の子。そんなつもりはないのに「自己中」と思われ、友達ができてもすぐに蚊帳の外に。クラスメイトの「普通はこうする」について行けずに、学校に行けなくなってしまいます。

 そんな中、彼女のもとに「アンドロイド試作005号機」がやってきます。「人と接する練習に」と応募したモニターに当選したのです。高性能アンドロイドですが、食事を作ってほしいと頼めば「動物を狩り、植物を育てる」ところから始めようとするなど、学習していないまっさらな状態なのでズレた行動をしてしまいます。

 普通でない行動を杏梨に指摘され、「普通」に対する理解が追いつかないというアンドロイド。彼女は、自分が“普通”を教えてあげると、アンドロイドに「レイゴ」と名付けて一緒に暮らし始めます。

 日常の普通をレイゴにたくさん教える中で、杏梨は彼との距離が近くなっていくように感じます。「レイゴは私の友達」という杏梨の言葉に、「『嬉しい』みたいです」とほほえみを浮かべるレイゴ。

 しかし杏梨と大事な「友達」との日々は突然終わりを迎えます。外出先でクラスメイトと出くわした杏梨とレイゴ。「普通機械と友達とかないし!」と2人の関係を笑う彼女たちに、レイゴは――。

 人と機械でも、言葉を交わすことで“友達”になれた2人。自分と違う相手を「普通じゃない」と切り捨てず、互いに言葉を重ねて歩み寄ることで分かり合う関係にグッときます。「普通」で以外は悪いことですか? 「普通」は正しいこと?――作中でレイゴの発した問いかけの答えを、考えたくなります。

作品提供:玉城るかさん

女の子とアンドロイドが友達になるお話