レディー・ガガ主演の映画『House Of Gucci(原題)』に出演する俳優アル・パチーノ(80)が、グッチ一族の子孫から酷評された。ブランドを世界的に有名にしたアルド・グッチを演じたパチーノに対し、「全く似てない」と不満を露わにしている。

イタリアのファッションブランド「グッチGUCCI)」の創業者一族の争いを描いた映画『House Of Gucci(原題)』の撮影が、現在イタリアで行われている。同作は「グッチ」の後継者マウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)とパトリツィア・レッジアーニ(Patrizia Reggiani)の運命的な結婚生活を描いたものだ。

同作にはハリウッドの大御所アル・パチーノが出演し、ブランドの後継者の1人アルド・グッチを演じている。アルドは創業者からグッチ帝国を継承し、世界的ブランドへと成長させた人物だ。

マウリツィオのまたいとこに当たるパトリツィア・グッチさんは『AP通信』のインタビューに応じ、アルド氏について「祖父は、とてもハンサムな人でした。他のグッチ一族のメンバーと同様にとても背が高くて、青い目をしていて、もの凄くエレガントだったのよ」と回想した。

そして映画撮影中にパパラッチされたパチーノの姿に対し、「祖父を演じているのは、アル・パチーノです。彼は祖父ほど背が高くないわね。写真で見ると、彼は太っていて背が低くてもみあげを生やしている。醜く再現されてるのね。恥ずべきだわ。全く似ていないのだから」と酷評した。

さらに俳優ジャレッド・レトが無造作な髪にライラック色のスーツを着てパオロ・グッチを演じたことに対しても、「恐ろしいほどに酷すぎる。私は今も不快感を抱いているの」と容赦がない。

そんなパトリツィア・グッチさんは「ハリウッドが金儲けをするため、一族のアイデンティティを盗んでいる」と主張、「私達一族には、アイデンティティとプライバシーがある。何でも話し合えるけど、越えられない一線だってあるのよ」と憤慨している。

リドリー・スコットが監督を務めた同作は、サラ・ゲイ・フォーデンの著書『ザ・ハウス・オブ・グッチ(原題:The House of Gucci: a Sensational Story of Murder, Madness, Glamour and Greed)』をもとにしたストーリーだ。

レッジアーニを捨てて別の女性の元へと去ったマウリツィオは1995年、ミラノのオフィス前で何者かに暗殺された。その後レッジアーニは殺し屋を雇い夫を殺害したことで有罪判決を受け、18年間服役している。映画ではレディー・ガガがレッジアーニを、アダム・ドライバーがマウリツィオを演じている。同作は、米国で今年11月に公開予定だ。

画像2枚目は『Lady Gaga 2021年3月9日付Instagram「Signore e Signora Gucci #HouseOfGucci」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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