バイエルンは18日、ハンジ・フリック監督の発表に対して怒りの声明を発表した。

2019年夏にアシスタントコーチとしてバイエルンに加わったフリック監督。成績不振によりニコ・コバチ監督が退任すると、暫定監督に就任。そして、正式監督となった。

2019-20シーズンはチームを立て直してブンデスリーガ8連覇を達成すると、DFBポカールも優勝。さらに、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で集中開催となったチャンピオンズリーグ(CL)も制し、途中就任ながら3冠達成に貢献していた。

今シーズンもブンデスリーガでは首位に立ち9連覇が見えている状況。CLこそ昨シーズンの決勝で戦ったパリ・サンジェルマンを相手にベスト8で敗退となっていた。

そのフリック監督は、バイエルンとの契約が2023年6月30日まで残っている中、17日に行われたブンデスリーガ第29節のヴォルフスブルク戦で勝利したのちにクラブへ退団の意向を告げていると告白。しかし、このフライング発表にクラブが怒りを見せた。

バイエルンはクラブ公式サイトを通じて声明を発表。

「昨日、バイエルンの監督であるハンジ・フリックは、2023年6月までの契約を今シーズンの終わりに早急に打ち切るという希望を発表した」

「ハンジ・フリックは、先週のうちにバイエルンの取締役会にこの希望を伝えていた」

「そして、ハンジ・フリックとバイエルンは、ヴォルフスブルク戦、レバークーゼン戦、マインツ戦の3試合に集中しようと合意した」

バイエルンはハンジ・フリックが行なった一方的なコミュニケーションを不服とし、マインツ戦後に合意した通り、話し合いを継続する」

バイエルンは現在勝ち点68で首位。2位のRBライプツィヒとの勝ち点差は「7」となっており、残り5試合で優勝の行方が決まる。

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