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サステナブルとスポーツの融合

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンは、パフォーマンス重視のEVシリーズの第一弾として、新型ID.4 GTXを4月28日に発表することを明らかにした。

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最近発売された電動SUV、ID.4の最上位モデルとして、306psの4輪駆動パワートレインを採用する予定。IDモデルとして4輪駆動を設定する初のモデルでもある。この4輪駆動システムは、必要に応じて自動的に前輪にパワーを送るものだが、フォルクスワーゲンによると、新たなドライブモード「トラクション」を搭載するという。

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フォルクスワーゲンID.4

2019年に明らかになったように、GTXの名称はIDのパフォーマンスモデルに使用され、既存のGTI、GTD、GTEのモデルラインと並ぶ位置付けとなる。

フォルクスワーゲンのマーケティング部門の責任者であるクラウス・ツェルマーは、次のように述べている。

「GTの文字は、長い間、ドライビングプレジャーの象徴として使われてきました。今、Xは未来のモビリティへの架け橋となっています」

サステイナビリティとスポーティさは相反するものではなく、知的に補完し合うものです」

GTX専用デザイン採用

GTXには、GTIと同様に、通常のIDモデルとは異なる専用のスタイリング要素が採用されており、フォルクスワーゲンによれば、「独自のライトシグネチャー」も含まれているとのこと。GTIやGTD、GTEで採用されたタータンチェックが導入されるかどうかは、まだ分かっていない。

ID.4 GTXは、通常のID.4よりも車高が低くなり、ハンドリングとパフォーマンスを向上させるためにシャシーにもさまざまな変更が加えられると予想される。

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フォルクスワーゲンID.4

また、今年末にはID.4のクーペモデルであるID.5が発売される予定だ。このモデルにも、いずれGTXバージョンが追加される可能性がある。

フォルクスワーゲンは、GTXのバッジに期待される性能を満たすために、4輪駆動のデュアルモーター・パワートレインを使用することを重視しているため、小型のID.3にこのパフォーマンス仕様が導入される可能性は低いと思われる。


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