その見た目が愛くるしいというだけでなく、どうやら相当に頭がいいことも判明したカワウソは、多くの動物園で飼育されているだけでなく、ペットとしても飼われている。
集団で行動するカワウソたちは、好奇心旺盛なのだが飽きっぽい傾向があるため、飼育下では常に何かに興味を持つよう魅力的な遊びを提供しているという。
オーストラリアのシドニーにある動物園では、コツメカワウソたちに竹の笹を与えてみた。はじめての竹の笹は大好評だったようで、競い合うように取り合いながら遊んでいたようだ。パンダにとっては貴重な主食だが、カワウソズにとっては良い遊び道具なのだ。
Otter Enrichment at Taronga Western Plains Zoo
オーストラリア、シドニーにあるタロンガ・ウエスタン・プレイン動物園は、カワウソやその他の動物を保護するプロジェクトを支援している。
現在、野生のコツメカワウソは脅威に直面しているという。人間の活動により生息域が狭くなった上に、毛皮を不法に狩る密猟者も増えているからだ。
コツメカワウソたちを知ってもらうことで保護活動に役立てようと、同動物園ではカワウソたちの様子を動画をシェアしている。
最近公開された笹に夢中になるコツメカワウソたちの動画は好評だったようで、飼育員のエイミー・スターロックさんは、「子供のコツメカワウソたちは、竹の枝をまるで綱引きするかのように引っ張り合って楽しんでいた」と話している。
どうやら、ジャファーという名前のママカワウソは、竹を巣作りに使うために引っ張ろうとしていたのだが、それを見た子供たちは一斉に綱引きを始めたのだとか。中には、枝の葉を剥がそうとしている子もいる。
やがて引っ張る勢いが過ぎたのか、水の中に落ちる子もいたりなんかして、無我夢中で遊んでいるその姿には、飼育員だけでなく多くの閲覧者が癒されたようだ。
動物たちから学べる動画が満載
タロンガ・ウエスタン・プレイン動物園が運営するYouTubeチャンネル『Taronga Zoo Sydney』では、園内で新しく生まれた動物たちの赤ちゃんの紹介や、各動物についての教育講演など、まさに知識の宝庫だ。
こちらは、初めて健康診断を受けたコツメカワウソの様子。
Otter Health Check at Taronga Zoo Sydney
こうした動物たちの愛らしい動画は、同園のFacebook『Taronga Zoo Sydney』でも定期的にシェアされている。
「楽しく遊んで、ハッピーに!」という実にシンプルなコツメカワウソたちのライフスタイルは、私たち人間に大切なメッセージを伝えてくれているのかもしれない。
Otter-ly Adorable
written by Scarlet / edited by parumo
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