Jリーグ日本野球機構(NPB)は19日、「第30回 新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。

今回の対策連絡会議では、大阪府を中心に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が全国的に広がっていること、特に変異株が猛威を振るっていることなどが専門家チームから報告された。

また、JリーグではFC岐阜で発生したクラスターについても議論がなされ、一定の原因が判明したことが報告されたとのことだ。

岐阜の件について村井満チェアマンは「3名の陽性判定が出ており、ご家族から2名出て合計5名となっている。3名の選手は、6日前にお互いに2人の選手がトレーニングを一緒にしたとしていた」とコメント。選手同士が直接的に関わっていたことが判明したとのことだ。

それでも「3人の外側がどういう感染ルートかははっきりしていないが、選手間のところでは2人の選手が一緒にトレーニングをしていた。また、選手間でロッカールームでマスクを着用しないで会話をし、濃厚接触が認定されたとのこと。マッサージを受ける選手がマスクをしていなかったことが注意事項としてあった」とし、これまでにも指摘されていたマスクの着用がやはり大きい要因だとした。

村井チェアマンは「Jリーグではガイドラインにロッカールームで全員マスク着用のことが記載されているが、それが守られていなかった」とコメント。「改めて今日は、どんな状況であれマッサージ受けるのであればマスクを着用しなければいけないということが指摘された」とし、「基本中の基本が徹底されていなかったことが発覚した。実行委員会で周知徹底していきたい」と、各クラブへ改めて通達することを明かした。

専門家チームの三鴨廣繁氏(愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授)は「その中で明らかになってきたことはロッカールームのマスク、マッサージ時のマスクなど、基本的なところが欠如したために起きたという事例があるということがわかっている」とし、「こういったことを見ると、すでにプロ野球Jリーグもキチッとしたマニュアルを作られているので、コロナ慣れ、少し綻びが出ると感染が出ることに加え、変異株の感染力があるということが指摘された」とし、ちょっとした気の緩みが一気に感染を広げる可能性があると指摘した。

また、感染拡大を抑制することについては「最近の報道を見ているとイギリスでマスクを外しているのを報道している。半数がマスクをしていないのを見ると、大丈夫なのかな?と」とコメント。「どうしても国民の努力が必要だと思う。プロ野球Jリーグもスポーツをやっていく上では、国民が望んでいることでもあるので、みんなが協力していかなければいけない。日本国民の文化を醸成することが必要じゃないかと思う」と語り、それぞれがしっかりと感染防止対策をすることが、感染拡大を抑えるために必要だとした。

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