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「世界一髪の長い10代」として2018年11月、ギネス世界記録に認定されたインドのグジャラート州モダサに住むニランシ・パテル(Nilanshi Patel、18)さんが、200センチあった髪をバッサリと切った。ニランシさんが髪を切るのは12年ぶりだという。『Guinness World Records』が伝えている。

インドラプンツェル」として知られるニランシ・パテルさんは2018年11月21日16歳の時に「世界一髪の長い10代」としてギネス世界記録に認定された。当時170.5センチだった髪はその後、2019年9月22日に190センチ、そして18歳になる数日前の昨年7月29日に200センチと記録を更新。200センチという記録は、世界一髪の長い10代の「歴代1位」に認定されていた。しかしながらギネス世界記録の規定では13歳から18歳前日までが10代として扱われるため、ニランシさんの記録更新は昨年が最後となっていた。

ニランシさんが髪を伸ばし始めたのは、6歳の時のヘアカットがあまりにも酷かったためだそうで、それ以来12年間は「長髪は幸運の印」として髪を切ることはなかった。しかし3つの世界記録に認定され10年以上も長髪と付き合ってきたニランシさんは、「私は長髪によりたくさんの恩恵を受けたわ。“リアルライフ・ラプンツェル”として知られるようになったしね。でも12年が経ち『今こそ髪を切って、恩を返す時だ』と思ったの」と気持ちの変化があったことを明かし、次のように述べた。

「髪を切ることが決まった後、『切った後の髪をどうするか』を決めるのにかなりの時間がかかったの。オークションに出すか、チャリティ団体に寄付するか、博物館に寄付するかという3つの選択肢があってね。最終的には母に、『3つの世界記録を持つあなたの髪は多くの人をインスパイアすることができる』と言われて、博物館に寄付することに決めたのよ。そして母も、長い髪を切ってがんのチャリティ団体に寄付することにしたの。」

こうして話がまとまると、ニランシさんの髪には12年ぶりにハサミが入れられ、この時の様子は動画に収められた。

動画では、カットされた髪の束を渡されたニランシさんが「オーマイゴッド。信じられないわ」と言いながら自分の髪にキスをし、「愛しているわ」と言って抱き寄せる姿が見て取れる。またリップラインで揃えられ、ふんわりと仕上がった新しい髪型を初めて目にしたニランシさんは、「ビューティフル! 私はプリンセスのようよ!」と興奮を隠しきれない様子だった。

一方で12年間毎週、娘の髪を洗い、乾かし、梳かすケアを続けてきた母カミニベンさん(Kaminiben)は「娘の長髪がなくなってしまって寂しいわ」と涙を流しつつも、「あなたは美しいわ」とニランシさんとハグし、新たな一歩を踏み出した娘を祝福しているかのようだった。

なお、この日切られた長さ約190センチ、重さ266グラムのニランシさんの髪はきれいに束ねられ、まずは米カリフォルニア州ハリウッドにある博物館「リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!(Ripley’s Believe It or Not!)」で、その後同じくハリウッドの「ギネス世界記録博物館(Guinness World Records Museum)」で展示されることが決まっている。

ニランシさんは「今日は新しい始まりよ」と声を弾ませ、「短い髪がとても気に入っているの。私の髪がインドからアメリカに渡り、多くの人をインスパイアできると思うと嬉しいわ」と笑顔で語った。

ちなみにこのニュースには「短い髪がとても似合っていると思う」「ラプンツェルから白雪姫になったみたいね」「明るい笑顔がいいね」「母の涙に娘への愛を感じる」「母親にご苦労様と言いたい」「母と娘の関係が素敵」「12年間でどれだけのシャンプーを使ったのだろう」「手入れが大変だっただろうね」「12年間も髪を切らないでいたら、毛先の痛みは相当なはず。髪を切って正解」といったコメントがあがった。

画像は『ギネス世界記録 公式チャンネル 2021年4月14日公開 YouTube「Cutting the world’s LONGEST HAIR – Guinness World Records」』のサムネイル、『Guinness World Records 2021年4月14日付「Teen with world’s longest hair cuts it off after 12 years of growing it」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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