ロバート・デ・ニーロの弁護士によると、デ・ニーロは元妻のライフスタイルを支えるために激務を強いられているという。

現在グレイス・ハイタワーと離婚調停中のデ・ニーロだが、グレイスの「(高級ブランド)ステラマッカートニーへの渇望」を満たすため「驚異的なペース」で働かされていると弁護団は主張している。

デ・ニーロの弁護士キャロラインクラウス氏は、4月16日にバーチャル形式で行われた離婚調停で、こう話した。

「デ・ニーロ氏は77歳で、彼は自らの仕事を愛していますが、そうするほかないという理由で、驚異的スピードでむりやり働かされるべきではありません。ハイタワー氏のステラマッカートニーへの渇望を満たすために依頼がきたプロジェクトを全て受け、週6日、1日12時間働くことをいつ止められるのでしょう?彼が明日病気になれば、好況は終わりです」

そんなデ・ニーロもスカイプを通して出廷し、新型コロナウイルスの影響で経済的損失を被ったことを明らかにした。

グレイスがクレジットカードのひと月における利用限度額を5万ドル(約540万円)から10万ドル(約1080万円)に引き上げる緊急命令を下すよう法廷に求めたことを受けてデ・ニーロは、自身が一部出資しているレストランチェーンのNobuとグリニッジホテルがパンデミックのため全面的もしくは一部的に営業停止となったことから、限度額は半分にしたとクラウス氏が説明した。Nobuは4月に300万ドル(約3億2000万円)の損失を出し、さらに来月には187万ドル(約2億円)の損失が見込まれているという。

またクラウス氏によると、2004年の婚前契約書では、デ・ニーロは年収が1500万ドル(約16億円)を超えた時のみ、グレイスに年100万ドル(約1億円)を支払う義務があり、年収がそれを下回る場合は、支払い額が比例的に減額することになっているそうで、今年は全てがうまく行ったとしても収入は750万ドル(約8億円)に留まる見込みだという。また同弁護士は、出演映画の撮影が延期されたことも挙げ、デ・ニーロがパンデミックにより出費を「劇的」に減らしていると語った。