女優の松本まりかが連続ドラマ初主演を務める5月14日スタートの『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』(WOWOWプライム/毎週金曜23時)より、松本演じる主人公・池松律子の8種類のキャラクタービジュアルと予告映像が解禁された。

【動画】松本まりかが殴る、寄り添う、ほほ笑む『向こうの果て』予告編

 本作は、ドラマ、舞台、小説(幻冬舎より発売中)の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。ドラマ、舞台、小説ともにアレンジが加えられるため、それぞれ一味違った物語となる。ドラマ版、舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、劇団・ゴツプロ!の座付き作家でもある脚本家・竹田新。

 物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生する。逮捕された池松律子(松本)と、死亡した小説家・君塚公平(松下洸平)は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口(柿澤勇人)の取り調べも、どこか浮遊しているような態度でするりとかわしていく律子。津田口は事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物たちと接触し始める。次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラだった。

 津田口は事件を深追いするほどに、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に事件の真相を解くカギがあるとにらみ始める。律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動していたこと、そして、そこで起こったある事件。律子はなぜ公平を殺したのか。二人の過去に一体何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる。

 予告映像は、「被疑者・池松律子役の口から出てくる言葉はどこか人とは違っていた」という検事・津田口の独白から始まる。そして、後に事件の被害者となる幼なじみ・公平に狂気的な暴力を振るったかと思えば、時には男をたぶらかしたり、けなげに寄り添ったり、優しいほほ笑みを見せたりと、男たちが語る「池松律子」のさまざまな印象が徐々にあらわになっていく。

 激しい雨が降るあの夜、マンションの一室で、律子と公平の間に一体何が起こったのか。津軽三味線小山流三代目・小山豊の奏でる主題曲「時雨」が、この物語の持つ切なさと緊張感を幾重にも奥深く演出する。松本の体当たりの演技はもちろん、松下、柿澤、加治将樹、渋川清彦、豊本明長、宇野祥平が演じる律子を取り巻く魅力的な男性キャラクターも見どころだ。

 池松律子に関わってきた男たちが口々に証言する彼女の印象は、夜叉(やしゃ)のような女、娼婦のような女、うそつきな女、柔らかい女、太陽のような女…と、すべてがバラバラでつかみ所がない。今回解禁された8種類のキャラクタービジュアルもそれぞれ異なった印象になっており、彼女の持つ複雑な魅力を垣間見ることができる。

 『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』は、WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて5月14日より毎週金曜23時放送・配信。全8話。

松本まりか8変化! 『WOWOWオリジナルドラマ向こうの果て』ビジュアル (C)WOWOW