20日、YBCルヴァンカップ・Aグループ第3節の鹿島アントラーズvs北海道コンサドーレ札幌が県立カシマサッカースタジアムで行われ、3-0で鹿島が勝利した。

ここまで互いに2連勝でグループをリードする両チームの激突。鹿島は直近の徳島ヴォルティス戦から、白浜を除く10人を変更。対する札幌も同じく直近の横浜F・マリノス戦からキム・ミンテ以外の10人を入れ替えた中で、小野が同大会開幕節のアビスパ福岡戦以来となる、今季2度目の先発出場を果たした。

序盤から鹿島が攻勢に出る中、先に決定機を迎えたのはアウェイの札幌。30分、左サイド中央でボールロストから素早く奪い返し敵陣中央の小野に渡すと、これをワンタッチで青木へスルーパス。最終ラインを突破した青木はゴール前に侵入し、ゴールへ流し込みにかかったが、残念ながらシュートは左ポストに嫌われてしまった。

肝を冷やした鹿島だったが、逆にこれが発破をかけることに。32分、札幌がGK大谷にボールを下げたところを松村が猛追。GK大谷のトラップが大きくなったところを奪い、そのままゴールにプッシュした。

さらに鹿島はその2分後、札幌を攻め立てる中でルーカスフェルナンデスのクリアミスを拾った荒木がボックス左から素早く左足一閃。鋭いシュートがゴール右下に突き刺さった。

後半はさらに試合が動く。64分、味方のスルーパスに松村が反応。先にキム・ミンテに体を入れられるも、粘り強く入れ替わると、腰を掴まれる形で転倒。鹿島にPKが与えられるとともに、キム・ミンテは一発退場となった。

ここで決めれば大きく勝利に近づく鹿島だったが、キッカーの染野はシュートを左ポストに当ててしまい、追加点ならず。一方、命拾いした札幌は68分、右サイドを抜け出した金子のクロスからドウグラス・オリヴェイラが決定機を迎えるが、ボックス中央から放ったシュートは、懸命に戻った松村に寸前のところでブロックに入られ、ネットを揺らすことはできなかった。

千載一遇のチャンスを逃してしまった札幌。試合巧者の鹿島はこの機に突き放しにかかる。81分、敵陣左サイドで得たFKで遠藤がクロスを入れると、ボールはファーサイドの染野へ。DFとGKに寄せられシュートを打てなかったが、こぼれ球に反応した関川がGK大谷に倒され、2度目のPK獲得した。今度は途中出場の白崎がキッカーを務め、きっちり決めて決定的な3点目。

このまま試合はタイムアップとなり、連勝同士の一戦は鹿島に軍配。3連勝で単独首位となった。

◆第3節
▽4/20
【Aグループ】
鹿島アントラーズ 3-0 北海道コンサドーレ札幌

▽4/21
【Aグループ】
サガン鳥栖 vs アビスパ福岡

【Bグループ】
ヴィッセル神戸 vs 徳島ヴォルティス
大分トリニータ vs FC東京

【Cグループ】
柏レイソル vs 湘南ベルマーレ
横浜FC vs 浦和レッズ

【Dグループ】
清水エスパルス vs 横浜F・マリノス
サンフレッチェ広島 vs ベガルタ仙台