ヨーロッパ・スーパーリーグに参加を表明したプレミアリーグの6クラブに対して、エバートンが怒りの声明を発表した。クラブ公式サイトが伝えた。

18日、ヨーロッパの12のクラブが一斉に参加を表明したヨーロッパ・スーパーリーグ構想。しかし、これには多くの反発が寄せられ、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が反対意見を発表していた。

選手やOB、監督、そしてファン・サポーターからも多くの反対意見が出る中、レアル・マドリーの会長でもあるフロレンティーノ・ペレス会長はその意義を訴えていた。

プレミアリーグからはマンチェスター・シティマンチェスター・ユナイテッドチェルシーアーセナルトッテナム、そしてリバプールが参戦を表明していたが、各クラブのサポーターも大反対。スタジアムでバナーを掲げるなど抗議を行った。

そのチームと切磋琢磨してきたエバートンは、この発表を受けて声明を発表。6クラブを批判するとともに、撤回して欲しいと願った。

エバートンは、6つのクラブによって進められている独立したリーグの提案を知り、悲しく、落胆している」

「6つのクラブは、完全に自分たちの利益のために動いている」

「6つのクラブは、我々のリーグと試合の評判を落としている」

「6つのクラブは、プレミアリーグのテーブルを囲んでいる他の全てのクラブを軽視することを選択した」

「6つのクラブは、国内および海外の大多数のサッカーサポーターを当然のこととし、裏切っている」

「国内、および国際的にも危機に瀕しているこの時期、我々のゲームが決定的な時期に、各クラブは我々の試合とそのサポーターの理想を最優先し、協力して連携する必要がある」

「それにも関わらず、これらのクラブは自分たちのために役に立っていたサッカーピラミッドから、抜け出そうと密かに共謀している」

「そのピラミッドの中で、エバートンは、レスター・シティ、アクリントン・スタンレー、ジリンガム、リンカーン・シティ、モアカム、サウスエンド・ユナイテッド、ノッツ・カウンティなど、歴史のなかで、その存在自体がサポーターの生活を豊かにしてきた全てのクラブに敬意を表する。その逆もまた然りだ」

「自称スーパー6は、我々が愛してやまない試合を支えている構造そのものを脅かすことで、自分たちを含むゲーム全体でサポーターの権利を奪おうとしているように見える」

「その反発は理解でき、当然のことであり、耳を傾けなければならない」

「このようなとんでもない傲慢さは、この計画を立案したクラブ以外の、サッカー界のどこにも求められていない」

「我々は、エバートンに関わる全ての人々を代表し、この提案が直ちに撤回されること、そして、我々の美しいゲームを信頼性という点でおそらく過去最低の位置にまで貶めてきた私的な会合や破壊的な行為が終了することを、謹んで願いたい」

「最後に、6つのクラブのオーナー、会長、役員の方々は、クラブの管理者としてだけでなく、試合の管理者としての特権的な立場を忘れないでもらう。彼らが負う責任は真剣に受け止められるべきだ」

「我々は、彼ら全員に、彼らがどのような遺産を残したいのかをを考えるように促していく」

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