バイエルンは20日、クラブの公式サイトでヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)設立に反対する公式声明を発表した。

欧州サッカー連盟(UEFA)のチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)に対抗するものとして、計画されるESL。18日に参戦合意の12クラブが明らかになり、今後も新たに3クラブが常任クラブに加わった上で、成績に応じて5クラブを追加した20チーム制の大会になる見込みだ。

だが、批判が相次ぎ、本格稼働に向けて“大揉め”必至。UEFA国際サッカー連盟(FIFA)はともに全面的に反対する声明を発表している。

そんな中、有力な常任クラブの候補に挙げられていたドイツの盟主は、前日のカール=ハインツ・ルンメニゲCEOの反対声明に続き、クラブとしてESL設立反対の姿勢を改めて明確にした。

ヘルベルト・ハイナー会長は、「我々のメンバーとファンはスーパーリーグを拒絶している」と、クラブとファンが一丸となって新リーグ設立に反対の姿勢を取ることを明らかにしている。

「FCバイエルンとして、ヨーロッパのクラブがチャンピオンズリーグという素晴らしく感動的な大会を存続させ、UEFAと共に発展させていくことが我々の願いであり、目標でもある。したがって、バイエルンはスーパーリーグにノーを突きつける」

さらに、ルンメニゲCEOはこの声明を補足する形で、「バイエルンはスーパーリーグに参加しないことを、取締役会を代表して明確にしたいと思う。バイエルンブンデスリーガと連帯している。チャンピオンズリーグにおいてドイツのチームを代表してプレーできることは、私たちにとって昔も今も大きな喜びだ。2020年のリスボンでのチャンピオンズリーグ優勝は、誰もが懐かしく思い出すはずだ。バイエルンにとって、チャンピオンズリーグは世界最高のクラブコンペティションだ」と、CLに対する熱い思いを口にしている。

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