派遣社員が感じる苛立ち

派遣社員が感じる苛立ち

正社員と派遣社員の間には、あくまでも雇用形態の違いしかなく、そこに優劣や上下関係はない。しかし、そのことを理解していない人も世の中にはいるようだ。

愛知県の50代女性は、派遣社員として百貨店の販売職をしている。30年ほどのキャリアを持つベテランで、売上は支店のトップ。そのような女性の実力に対する僻みなのか、

「なかなか売上の取れない若手の正社員から、お客様の前で罵倒される出来事がありました。恐ろしかったです」

と打ち明ける女性。正社員の立場を振りかざし、マナーのなっていない職場の若手に戸惑いを隠せない。(文:大渕ともみ)

「求人に載っていた正社員の方のお給料が、かなりお安くてびっくり」

女性は「ゆとり世代の方々は正社員というだけで、年齢が上の相手だろうが、ものすごく偉そうな口をきいてくるので唖然とします。こちらは敬語を使っているのですが……」と憤る。一方で、若手正社員の待遇に対し同情も見せた。

「求人に載っていた正社員の方のお給料が、かなりお安くてびっくり。それに比べると、派遣社員である私の時給はかなり高いので」

また女性は、正社員として働き、生計を立てていかなければならない過酷さを想像する。「私は主人の扶養に入っているので、派遣社員の仕事は月に数日だけですが、豊かな生活を送れています。独身で一人暮らしの方々のイライラや貧しさを気の毒に思います」と述べた。女性を罵倒した正社員に伝えれば、余計に怒らせてしまいそうだ。女性は、

「日本全体のお給料が上がらないと、何もかもうまくいかないのではないかと思います」

と悪気なく語る。”正社員の立場”だけをよりどころにしてふんぞり返っている人は、心や生活の貧しさを露呈してしまい、さもしく見られるだけだ。

「正社員が『できない』と放り投げた複雑な業務内容をこなしている」

同じく愛知県に住む、別の50代女性も派遣社員をしている。女性は「正社員が『できない』と放り投げた複雑な業務内容をこなしている。もちろん責任は私らしい」と不満の声を上げた。

「結果を出しても、評価されるのは正社員。上司にかけあっても『仕事に雇用形態は関係ない。仕事は仕事だ』と。ボーナスも退職金もないし、交通費の基準も正社員と違って低い。そんな状況でモチベーションを保つのは苦しい」

と胸中を明かす。ほかにも、

「有期契約雇用だから、仕事に慣れてきた頃に契約満了してしまう」(東京都/40代女性/年収250万円)
派遣社員に周知されていないことでも、それをやっていないと激怒される」(埼玉県/50代女性/年収300万円

派遣社員ならではの不満が寄せられている。

※キャリコネニュースでは引き続き派遣社員の不満
のほか「電話対応が苦手な人、苦手だった人」「努力は必ず報われる」?などのアンケートを募集しています。

派遣社員の不満「結果を出しても評価されるのは正社員。ボーナスも退職金もないし、モチベーション保てない」