21日、YBCルヴァンカップ・グループステージ第3節の7試合が各地で行われた。

Dグループでは、共に今大会初勝利を目指す広島と仙台が激突。互いにメンバーを落として臨んだ中で、ホームの広島がやや優勢に試合を進める。41分には井林の正確なロングフィードが最終ラインの裏に抜け出す鮎川のもとへ。鮎川は胸でのコントロールからシュートに持ち込んだが、GKの正面にシュートを打ってしまい、決定機を逃してしまった。

折り返しの後半立ち上がりにも広島が決定機を迎える。50分、前線からボールホルダーを囲むようにプレスをかけてボールを奪い、柴崎がシュートへ。しかし、右ポストに嫌われてしまい、またもネットを揺らすことはできなかった。

すると徐々に盛り返した仙台が均衡を破る。75分、敵陣左サイドからのFKをアピアタウィア久が頭で折り返すと、GK林が弾き切れなかったボールを加藤がプッシュし先制に成功した。これが決勝点となり、アウェイの仙台が勝利。今季の公式戦初白星となる大会初勝利を収めた。Dグループのもう一試合、清水vs横浜FMはゴールレスドローに終わっている。

Cグループでは、大会初勝利を目指す浦和が横浜FCのホームに乗り込んだ。先制はホームの横浜FC。14分、敵陣中央で相手のミスパスを奪ってカウンターに転じ、マギーニョがボックス右へ侵入。相手のタックルを躱してクロスを上げると、クレーベが頭で合わせてネットを揺らした。

その後も横浜FCに攻め込まれた浦和だが、GK鈴木の好セーブで耐え凌ぐと迎えた45分、左サイド宇賀神が上げたクロスに合わせたのは杉本。打点の高いヘディングシュート突き刺し、同点に戻した。

さらに浦和は57分に見事な攻撃を見せる。最終ラインから縦に鋭いパスが入ると、これを汰木がワンタッチで左サイドに展開。これでボックス左に侵入した福島がクロスを入れると、ボックス右の田中がワンタッチで折り返し、最後は杉本のヘディングシュートでフィニッシュ。流れるようなパスワークからゴールをこじ開けた。

浦和はその後、杉本や途中出場の明本が追加点を狙いつつ、守ってはGK鈴木を中心としたブロックで相手の攻撃を抑えて逆転勝利。もう一方の柏vs湘南が1-1の引き分けに終わったため、浦和が2位へ浮上した。

その他の試合結果は以下の通り。Bグループでは、永井のゴラッソが決まったFC東京が大分を下して3連勝を収めている。

◆第3節
▽4/21
【Aグループ】
サガン鳥栖 0-1 アビスパ福岡

【Bグループ】
ヴィッセル神戸 0-1 徳島ヴォルティス
大分トリニータ 0-1 FC東京

【Cグループ】
柏レイソル 1-1 湘南ベルマーレ
横浜FC 1-2 浦和レッズ

【Dグループ】
清水エスパルス 0-0 横浜F・マリノス
サンフレッチェ広島 0-1 ベガルタ仙台

▽4/20
【Aグループ】
鹿島アントラーズ 3-0 北海道コンサドーレ札幌