Supergiant Gamesはロークライク・アクションハデスのPC版に日本語を適当するアップデートを配信したと発表した6月24日の正式リリースに先立つプレビュー版となる。価格は税込2570円。

※PC版『ハデス』にて全テキストの日本語翻訳を実施したと告げるSupergiant Gamesのツイート

 『ハデス』はギリシャ神話の世界で繰り広げられるロークライク・アクションゲーム。主人公は地獄の世界を支配する冥界の神ハデスを父に持つ不死身の王子ザグレウス。このザグレウスは悪名高き父親から逃れるため、地獄からの脱出を試みるが、ハデスの刺客たちが行く手を阻む。

 クォータービューで展開されるハイテンポな2Dアクションが特徴で、挑戦するたびにダンジョンの構造、手に入る報酬、出現するモンスターなどはランダムに変化する。とくに道中出会うことになるオリンポスの神々から授かるスキルと持っている武器の組み合わせによって、プレイスタイルはさまざまに変化していく。この状況に合わせた組み合わせやプレイスタイルが面白く、中毒性があると評判だ。

 またザグレウスハデスの親子喧嘩など、キャラクター同士の掛け合いがユーモラスなところも本作の魅力。Undertaleのローカライズを手掛けたことで知られる8-4が翻訳を手掛けることが発表されており、翻訳にも期待が持てるだろう。

(画像はSteam 『Hades』より)
(画像はSteam 『Hades』より)
(画像はSteam 『Hades』より)
(画像はSteam 『Hades』より)

 なお今回の日本語アップデートはSteam版にプレビューで実装されているとのことで、正式版の発売はNintendo Switch版と同じく6月24日となる。まだローカライズは改善中で、この物量のテストプレイは簡単には済まないと説明されている。バグを見つけた際は、プレイ中にF10を押せばいつでも報告して欲しいと呼びかけている。

 とはいえ今回の日本語化されたプレビュー版の実装は、Nintendo Switch版から先駆けて『ハデス』を楽しめることができそうだ。プレビュー版を考慮したうえで、数々のゲームアワードにノミネートや受賞を果たしており、高い評価を得ている『ハデス』をいち早く触ってみたいという人はSteam版のプレイを検討してみてもよいかもしれない。

Steam版『ハデス』はこちら

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman