桑田佳祐監督の映画『稲村ジェーン』のBlu-rayとDVDが6月25日にリリースされる。

1990年に公開され、約350万人を動員した同作は、1964年に開催された『東京オリンピック』の翌年の神奈川・鎌倉の稲村ヶ崎を舞台に、ヒロシ、マサシ、カッチャン、波子の奇妙な友情を描いた作品。稲村ヶ崎に帰ってきたヒロシ役を加勢大周、ボスの骨董壺を横流ししたマサシを追うチンピラ・カッチャン役を的場浩司、波子役を清水美砂、マサシ役を金山一彦が演じた。桑田監督は音楽も手掛けており、主題歌にサザンオールスターズ“真夏の果実”、挿入歌に“希望の轍”などを使用。1991年レーザーディスクVHSがリリースされて以降は、観ることがほぼ不可能な作品となっていた。

ソフトは通常版のBlu-ray、DVDに加えて、それぞれにヒロシの愛車「ダイハツミゼット”」の『稲村ジェーン』オリジナルカラーバージョン50分の1ミニチュアモデルや、場面写真、桑田直筆の撮影コンテなどを掲載したスペシャルフォトブックが同梱するボックスセットの全4形態を用意。本編映像は当時のテープをデジタルリマスタリング化している。さらに、全形態に特典DVDが付属。全国のCDショップ、オンラインショップで商品を予約、購入すると先着でジャケットビジュアルA4クリアファイルがプレゼントされる。

なお2021年6月25日サザンオールスターズのデビュー43周年記念日。

桑田佳祐のコメント
今から約30年前。まだまだひよっこの私が監督のみならず、欲張って主題歌や音楽もやってしまったという、若気の至りの極致ともいえる作品。そんな「稲村ジェーン」が今更ながら作品化されるとのこと。うれしくもあり、同時に恥ずかしい気持ちもいっぱいです。

あのとき映画を作らせていただいたこと、そして同時に並行して音楽も作ったことなどは、我が人生を振り返っても本当に大きな経験であり、大切な財産となりました。計り知れないほど沢山のものを習得出来ましたし、その後の私にとって大いなる糧になりました。あの時関わっていただいた皆さんには、ただただ、感謝の想いで一杯です。本当に、ありがとうございました!!

映画そのものの出来?これは全て監督であるアタシの責任であります(汗)!! どうか大目に見てやってください。

「暑かったけどヨゥ、短かったよナァ、夏。」
そんなふうに感じられる季節が、どうか今年は皆様のもとにやってきますように!!

『稲村ジェーン』