ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の4月第4週号を発行しました。今週号では、機械伝動設備業界、水回り金物業界、専用設備メーカーの大量科技、工作機械部品輸出入速報について紹介します。

<210422号内容>

●今週号の記事を一部紹介します。
<2021年台湾機械伝動設備製造業の景気予測と分析>
2021年第1四半期の景気は回復傾向が続く

 2019年、米中貿易摩擦によって中国市場は大幅縮小し、台湾機械伝動設備製造業の生産額と販売額はいずれも前年比20%以上減少した。20年は新型コロナウイルス感染症の流行が各国に拡大し、世界製造業の生産が滞って機械設備の需要も大幅に減少したため、20年上半期の台湾当産業の生産額と販売額は低迷した。しかし、下半期に入ると感染状況が落ち着き、各国で規制措置が緩和されたことに加えて、大規模な通貨及び財政政策、経済復興措置が実施されたことから、世界及び主要国家の経済は回復し、機械業の景気も世界的に好転した。とくに中国政府と民間企業が大規模投資を行ったことが、台湾当産業の需要を引き上げた。さらに、比較対象となる19年の数値が低かったことから、20年第3四半期の台湾当産業の生産額と販売額はプラスに転じた。20年通年の生産額は前年比3.36%増の599億5,900万台湾元、販売額は4.87%増の601億9,500万台湾元となった。
 2021年に入り、多数の国で新型コロナウイルスワクチン接種が開始され、感染流行の世界経済に対する影響は弱まっていく見込みだ。
 また、20年第4四半期から台湾機械業の輸出受注が大きく増加し、21年1月の成長率は42.88%(米ドル換算)に達したことが、台湾当産業の台湾市場における販売額に追い風となるとみられる。このほか、世界経済の回復によって機械業の需要が拡大し、台湾当産業の輸出受注が成長している。このため、21年第1四半期の台湾当産業の生産額と販売額は大きく伸びる見通しだ。

機械業の需要成長によって21年第1四半期は輸出入が成長
 2021年1~2月は台湾機械業の景気回復を受けて、機械設備と部品の輸入が増加した。また、台湾機械業は重要部品を輸入に頼っているため、輸入額が高い。これに加えて、比較対象となる20年同期の数値が低かったことから、21年1~2月の台湾当産業の輸入額は前年同期比30.64%増となった。機械業からの需要が伸びていることから、第1四半期の輸入額も高い成長率が続くとみられる。
 2021年1~2月の台湾当産業の輸出額は、新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いたことに加えて、世界機械設備業の景気が回復したことから成長に転じた。とくに中国からの調達需要が高まった一方で、米国と日本からの受注も増加している。このため、21年第1四半期の輸出額も高い成長率となる見通しだ。

応用分野の拡大と景気の回復によって需要が成長するが為替差損のリスクが高まる
 各研究機構はいずれも、2021年の世界及び主要国家・地域の経済は大きく成長すると予測している。製造業では新型コロナウイルス感染症流行を受けて延期していた機械設備の調達が進むとみられるため、21年は台湾当産業の需要も拡大するだろう。
 このほか、台湾当産業の製品は医療器材や電子産業などの分野で使用されるようになり、新型コロナウイルス感染症の影響で医療器材の需要が大きく増加している。また、第5世代移動通信(5G)やテレワークなどの需要成長に伴って、電子製品産業の台湾当産業に対する需要が高まった。さらに、産業用ロボット産業も自動車産業の世界的な景気回復を受けて、台湾当産業からの調達が増加している。
 このように、世界及び主要国家・地域の経済が成長し、多くの産業からの需要が回復する中、2021年の世界機械伝動設備製造業の生産額は前年比で大きく伸びる見通しだ。
 しかしながら、川下産業の景気回復を受けて2021年の台湾当産業メーカーの売上高は好転するとみられるものの、台湾当産業は輸出中心であるため、米ドル安台湾元高が続く中で為替差損のリスクが高まる恐れがある。

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