偽札や偽造硬貨というのは、刑事ドラマサスペンス映画などでもよく扱われるギミックだ。

しかし、残念ながらフィクションの中だけの話ではなく、現実の社会にも存在している。

警察庁の発表によると2020年次の偽造通貨の発見枚数は、1万円札で2643枚、5000円札で3枚、2000円札で2枚、1000円札で45枚、500円硬貨で188枚。精巧につくられたものもあり、24年度に紙幣のデザインが一新される理由のひとつには、偽造抵抗力強化があるという。

しかし、中には「さすがにそれはバレるでしょ」と言いたくなるような「偽物」もあるようだ。それが、こちらだ。

うっすらと「0」が......(画像は西村まさゆき@tokyo26さんのツイートより)

写真にあるのは、どこにでもある普通の10円玉だ。しかし、何やら「10」の数字の部分が、黒いマジックなどでなぞったかのように黒ずんでいる。

そして、その右側にも、うっすらと「0」の形をした黒ずみが。これらを合わせると、「100」と読めなくもない。どう見ても自然にできた汚れには見えないが......。

誰が何のために

話題になっているのは、東京都在住のフリーライターである西村まさゆき(@tokyo26)さんが2021年4月15日に投稿した画像。Jタウンネット記者は16日、投稿主の西村さんに取材した。

100円」になり損ねた10円玉4月10日ごろ、お使いに行った西村さんのお子さんがコンビニでもらってきたお釣りの中に混ざっていた。

こちらの10円玉を発見した際の感想として、西村さんは、

「どんなやつが、なぜこんな事をしようとしたのか。想像するとおもしろいなと思いました」

と述べた。なお、その後この10円玉はお子さんの財布の中に仕舞われたとのことだ。

何の目的があったのかは知らないが、銅貨である10円玉マジックか何かで0を付け足しただけで「100円玉です」と言い張るのは、さすがに無理があるだろう......。

なお、硬貨にマジックなどで落書きをする行為が、貨幣を損傷または鋳潰すことを禁じる「貨幣損傷等取締法」に抵触するか否かについて、Jタウンネット記者が4月22日財務省に確認をとったところ、

「『マジックやペンでのいたずら書き』が貨幣損傷等取締法に抵触するか否かは、警察などの司法組織の判断によります。
なので、法的な観点から言えば財務省としては違反かどうか判断しかねますが、落書きをすることで自販機で使えなくなるなど、貨幣として使えなくなる可能性もあるので、硬貨に落書きをするのは差し控えていただきたいです」

とのことだった。

うっすらと「0」が......(画像は西村まさゆき@tokyo26さんのツイートより)