21日、福岡県北九州市24時間営業スーパーマーケットで、女性店員らがいる前で下半身を露出したうえ大便をしたとして起訴された53歳男の裁判が開かれた。

 男は2月18日北九州市24時間営業しているスーパーマーケットに酒に酔って入店すると、店員に対し「うんこがしたいんや」と叫ぶ。この店では防犯のため深夜時間帯はトイレを貸していないそうで、その旨を告げると男は「ここでする」と叫び、下半身を露出したうえ大便をした。この後、駆けつけた警察官が公然わいせつ罪で逮捕。さらに清掃作業を余儀なくして業務を妨害したとして、威力業務妨害罪でも起訴された。

 裁判では、男がアルコール依存症になり、1月に父親を亡くして自暴自棄になっていたことが発覚。男は「人間のやる行為ではないとつくづく思った」「飲酒をやめる」などと話し、アルコール依存症治療を行う意向を表明した。

 21日の判決で、裁判官は「恥ずかしい行為をストッパーとして飲酒をやめてください」「亡くなった親に恥ずかしくないよう、一から頑張ってください」と述べ、罰金30万円を言い渡した。

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 この判決に、「甘すぎる。酒なんかやめられるわけないし、甘い処分がまた犯罪を誘発する」「アルコールは麻薬や覚醒剤よりも甚大な被害を出しているのに、こんな大甘判決か。呆れた」「司法がおかしい」と怒りの声が上がる。一方で、「妥当な判決」「予後も考えていて、偉い」という擁護もあった。

 「アルコール依存症はほぼ不治の病と言っていい。専門治療を行う病院も結局は飲まないよう指導するのみで、本人に治す意思がないと、受け入れてくれません。また、仮に治療の意思があったとしても、一口飲んでしまえば、一気に逆戻りになる。蟻地獄のような病気です」(アルコール依存症に詳しいライター)

 極めて恥ずかしい罪を犯し、アルコール依存症の回復を誓った男。その道のりは極めて険しい。

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