日本マイクロソフトは、通常のコントローラー操作に制限があるゲーマーを補助するために設計された「Xbox アダプティブ コントローラー」に関する、北海道医療センターの取り組みを紹介し、2本の動画を公開した。

 2018年に発売した「Xbox アダプティブ コントローラー」は、通常のコントローラー操作に制限があるゲーマーのニーズに合わせてデザインされた統一ハブ。
 表面に大きなボタンが設置されているとともに、側面にある3.5mm ジャックとUSB ポートからボタン、ジョイスティックといった外部デバイスに接続し、独自のカスタムコントローラーを構築できる。価格は税込10978円。Xbox One、Xbox Series X|S、Windows 10で利用が可能だ。

 このコントローラーに衝撃を受けたのが、北海道医療センターに勤務する作業療法士の田中栄一さん。これまで田中さんは障がいのある人々へのゲームプレイの支援に取り組んできたが、最大の課題がゲームをプレイするためのコントローラーそのものにあったという。

(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)
(画像はゲームは自分の世界と外の世界をつなげる架け橋。あらゆる人がプレイを通じてつながるために – News Center Japanより)

 北海道医療センターの神経筋/成育センターには100名程度の長期入院をされている患者さんがいるが、その7-8割の方が携帯電話、PC、コンソールを使ってゲームをプレイしているとのこと。ゲーム自身はリハビリテーションの一環になると同時に、患者さん同士のコミュニケーション、インターネットを介して病院の外の世界とのコミュニケーションの場となっている。

 動画では患者さんの新井さんがXbox アダプティブ コントローラーを使ってアクションゲーム『オリとウィスプの意思』に挑戦。このゲームは左スティックと10個のボタンが必要だが、あごの動きや足を使ってゲームを操作しても、新井さんは6個のボタンしか操作できない。しかしシフトボタンを設定することによって10個のボタンを操作することが可能となった。

 この動画は「導入・概要編」と「設定・活用編」に分かれており、Xbox アダプティブ コントローラーの分かりやすい説明になっており、このコントローラーの柔軟さがよくわかるものとなっている。たとえば、コントローラーの側面には三脚やアームなどのマウントを取り付けるネジ穴があり、車椅子のフレームにをつければ、Xbox アダプティブ コントローラーを固定することができる。

 障がいといっても、指先だけが動く人、あごがコントロールしやすい人、腕より脚が素早く動かせる人など、その症状はさまざまだが、このコントローラーを使えば、より多くの人がゲームを楽しめそうだ。もしそのような身近にいたり、自身が障がいがある立場だったら、このXbox アダプティブ コントローラーの導入を検討してみてはいかがだろうか。

「Xbox アダプティブ コントローラー」を使った北海道医療センターの取り組みはこちら

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman