リーガ・エスパニョーラ第31節が22日に行われ、バルセロナとMF久保建英が所属するヘタフェが対戦した。古巣戦の久保は2試合ぶりにスタメン入りし、今シーズンのリーグ戦で初のフル出場を果たした。

 前節終了時で3位につけるバルセロナがホームに15位のヘタフェを迎えての一戦。バルセロナは開始4分、リオネル・メッシがクロスバー直撃の強烈なミドルシュートでいきなり相手ゴールを脅かす。すると、8分にはメッシが相手の最終ラインを抜け出し、ペナルティエリア左から左足シュートを沈めて先制点を挙げた。

 ヘタフェは直後の9分、右サイドからクロスが入ると、ニアに飛び込んだ久保が左足で合わせたが、シュートは枠を捉えず。それでも12分、左サイドで久保、マルクククレジャ、ネマニャ・マクシモヴィッチのパス交換から、ククレジャがエリア左から鋭いクロスを入る。これに中央のアンヘルロドリゲスが合わせると、シュートはクレマン・ラングレの体に当たってゴールネットを揺らし、オウンゴールとなった。

 追いついたヘタフェだったが、28分に連携ミスからバルセロナに勝ち越しを許す。ソフィアン・チャクラがバックパスを送ると、前に出たGKダビド・ソリアとすれ違うように、ボールはそのままゴールに吸い込まれ、痛恨のオウンゴールとなった。

 再びリードを得たバルセロナは33分、ラングレが相手のクリアボールを頭でつなぐと、エリア右のメッシダイレクトボレー。これは惜しくも左ポストに弾き返されたが、こぼれ球をメッシが自ら角度のないところから押し込んで追加点を挙げた。

 2点ビハインド折り返したヘタフェは67分、久保が左サイドから折り返すと、ニアでエネス・ウナルが反応したが、DFロナルド・アラウホに潰される。一時は流されたが、VAR検証の結果、アラウホのファールが認められてヘタフェにPKが与えられた。69分、このPKをウナルがGKと逆のゴール左隅に突き刺して1点を返した。

 しかし、バルセロナは87分、メッシの右CKでニアに走り込んだアラウホがヘディングシュートを沈めて追加点。さらに後半アディショナルタイム3分には、アントワーヌ・グリーズマンが自ら得たPKをゴール右隅に沈めてダメ押しゴールを挙げた。

 試合はこのまま終了し、バルセロナが快勝で2試合ぶりの白星。1試合未消化ながら、首位アトレティコ・マドリードとは勝ち点5ポイント差、2位レアル・マドリードとは勝ち点2ポイント差で3位につけている。敗れたヘタフェは7試合未勝利(4分3敗)となった。

 次節、バルセロナは25日にアウェイでビジャレアルと、ヘタフェは同日にアウェイでFW岡崎慎司が所属するウエスカと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 5-2 ヘタフェ

【得点者】
1-0 8分 リオネル・メッシバルセロナ
1-1 12分 オウンゴール(クレマン・ラングレ)(ヘタフェ)
2-1 28分 オウンゴールソフィアン・チャクラ)(バルセロナ
3-1 33分 リオネル・メッシバルセロナ
3-2 69分 エネス・ウナル(PK/ヘタフェ)
4-2 87分 ロナルド・アラウホ(バルセロナ
5-2 90+3分 アントワーヌ・グリーズマン(PK/バルセロナ

古巣バルセロナ戦にフル出場した久保建英 [写真]=Getty Images