インドも着々と国内の航空機開発技術を向上させています。

インド国産の最新哨戒ヘリコプター運用開始

インド海軍は2021年4月19日、国産ヘリコプターHAL ALH「ドゥルーブ」の最新型ALH MkIIIを運用する初の部隊として、第323海軍飛行隊が編成されたと発表しました。

HAL ALH MkIIIは、インドの航空機メーカーHAL(ヒンドスタン航空機)が開発したALH「ドゥルーブ」汎用ヘリコプターの艦載哨戒型です。ALHとは「Advanced Light Helicopter」(発達型軽ヘリコプター)の略で、原型および陸軍向けや空軍向けタイプは降着装置がスキッド(ソリ)なのに対し、海軍型は車輪なのが相違点です。

くわえてMkIIIはエンジンが高出力の新型に換装されているのが特徴で、さらに改良された振動制御システムや新たな電子戦装置(EW)、ミサイル警報システムなども備えるといいます。

インド海軍とHALは、ALH MkIIIが短期間で作戦能力を獲得できるよう、努力するとしています。

インド海軍第323飛行隊の新編式典で、真新しいHAL ALH MkIII哨戒ヘリコプターの前に整列した国防大臣と海軍軍人およびメーカー関係者(画像:インド海軍)。