横浜FCのMF手塚康平が、横浜F・マリノス戦後のリモート取材に応じた。

横浜FCは、今シーズンの明治安田J1リーグで未勝利。最下位に位置しており、苦しい状況が続いている。

“横浜ダービー”ということもあり、嫌でも士気が上がる一戦となったが、29分にPKを与えるとマルコス・ジュニオールに決められ失点。さらにオナイウ阿道に決められ、2-0で折り返す。

後半の立ち上がりからギアを上げて臨んだが、68分にオナイウ阿道に追加点を許すと、3分後に前田大然にもゴールを許し万事休す。さらに、新加入でこの日がデビューとなったFWレオ・セアラにはファーストプレーでゴールを許すなどし、5-0で敗れた。

この試合ベンチスタートとなった手塚だが、開始早々にMF齋藤功佑が左肩を脱臼。アップもないまま急遽ピッチに立つこととなった。

中盤で攻撃のタクトを振り、セットプレーではキッカーも務めた手塚。チームが失点を重ねることについては「失点するということは勝つためには取り返さないといけないので、多少のリスクを犯しています」とコメント。「0-0の状況とは違ってバランスが少しだけ崩れてリスクを犯しているからこそ、ちょっと危ない場面が増えているかなと思います」と語り、失点を重ねる理由を分析した。

2-0とビハインドで迎えた後半立ち上がりは押し込む時間帯もあったが、「負けている状況、0-2で折り返していて、ダービーで負けられないということを監督からも言われましたし、前半少し相手のペースで終わってしまったので、自分たちのペースを取り返すために良いポジションを取って、逃げずにプレーする意識で入りました」と語り、選手たちの意識も前向きだったと語った。

この試合ではコンパクトに守る意識がありながらも、局面で横浜FMの選手たちに剥がされるシーンが目立ったが、守備については「マリノスがボールサイドに人数をかけてくるというか、集めておいて逆に振って早く攻撃してくるというスピードが速かったと思いますし、自分たちの寄せや球際にはまだまだ差があると感じています」と語り、単純に力の差を感じたと語った。

また、攻撃についてもボールホルダーと周りの選手の呼吸が合わないシーンが多く見られたが「ボールを奪った後のファーストプレーが上手く行っていればマイボールになったと思いますが、切り替えの瞬間で、やっぱりどこかみんながポジションを素早く取れていなかったり、そういったところが自分たちに流れが来なかったところかなと思います」とコメントした。

また、「動いているとは思いますが、ボールを持っている選手の状況に対して良いポジションが取れていなかったかなと」と語り、「ボールホルダーにプレッシャーがかかっているのに背後に抜け出そうとしても、プレッシャーがかかっているから出せないと思いますし、そこは近づいてサポートするとか。距離感とかポジショニングの部分というのはもっと改善できるかなと思います」とし、攻撃面もピッチ内での意思疎通があまりできていなかったと語った。

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