伝統的な革靴のオーダーメイドでも、最新テクノロジーから生まれるスニーカーの文脈でもない、エンダースキーマなりのアプローチを形にした「foot cast」。購入した製品が“完成形”ではなく、手に取った人がそのプロセスに参加することで、「人から人へモノは渡っていき、製品になって、それを人が使ってその人なりの完成品になっていく」というブランドのアイデンティティを体現している。

足形をモデリングする手法のヒントになったのは、レザーの可塑性(かそせい)を活用し立体物を成型する”ウェットフォーム技法”。「シューズを水で濡らす→足を入れて成型→乾かす」というプロセスを踏むことで、足の形に寄り添うレザーシューズをモデリングすることができるのだという。

デザイン面では、足を入れ成型する上で人それぞれ異なる足の形をしっかりモデリングできるよう、ラストは通常より甲の厚みを減らすなど、本プロダクトならではの特別な設計を行っている。また、アッパーには一枚仕立てで使える張り感と、きめ細やかでしなやかさのあるキップレザーを、ソールには、足あたり、返り、沈みを考慮したイタリアンベンズをセレクト。これらのレザーはすべてモデリングに適した素材であるベジタブルタンニン鞣しによるものを採用した。

ファーストシーズンとなる今回リリースされたのは、6ホールとスリッポンタイプの2型。

6ホールはホールカットシューズをベースに、羽根とタンを縫合するステッチがポイント。シンプルなパンプスの形状のスリッポンタイプは、モデリングを想定し、履き口のサイズやシルエットを調整した。

フットキャスト/// 6 ホール natural, black, black/whiteの3色展開 *PVCバッグ、クリームがセット ¥38,500

フットキャスト///スリッポン natural, blackの2色展開 *PVCバッグ、クリームがセット ¥36,300

また、モデリング・キットとして使用できるオリジナルのシューズボックスには、シューズを濡らす際に用いるPVCバッグ、完成したシューズを保湿するためのデリケートクリーム、イラスト付きの説明書を同梱。説明書のQRコードから動画へアクセスすると、詳しい手順を動画で見ることができる。

「foot cast」は4月24日(土)より順次、Hender Scheme直営店のスキマ 各店舗、Hender Scheme取扱店舗にて発売。人それぞれの“フィット”がもたらす至高の履き心地をぜひ体感して。

Hender Scheme(エンダースキーマ)
スキマ 恵比寿
Tel/03-6447-7448

スキマ 合羽橋
Tel/東京都台東区元浅草4-2-10 高橋ビル1F  03-6231-7579

スキマ 宮下公園
Tel/03-6434-1197

オフィシャル オンラインショップ
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