日本では2020年春に5G(第5世代移動通信システム)のサービスが始まったが、利用者数はまだ少なく、サービス提供エリアもあまり広がっていない。しかし、日本は早くも次世代高速通信規格となる6Gの技術標準化を目指して動き出しているようだ。中国メディアの百家号はこのほど、日本による6Gの技術標準化の動きについて紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、5Gで出遅れた日本は6Gの標準化を目指していると伝え、6Gで日本企業の技術が標準化されるよう日本政府が全面的な支援を行うと紹介した。これには国際会議への参加費用の補助や、人材プールの構築などを含むという。技術の標準化は多くのメリットがあるため、標準化を狙うと伝えた。

 しかし、日本にとって難題は多いと記事は指摘した。例えば、移動通信システムの標準化は3GPPと呼ばれる標準化プロジェクトが担うが、この会議への参加人数が中国や韓国企業が130人から140人であるのに対し、日本企業は最も多い企業で50人ほどに過ぎず、交渉できる人材が不足していると指摘した。

 記事によると、日本はすでにテラヘルツ波の周波数帯で動作する超高速ICを開発したという。しかし、6G分野の国際競争は激しさを増しており、中国や韓国、米国、フィンランドなどでもすでに開発が始まっているため、日本企業は政府からの支援があるとしても技術の標準化はそう簡単なことではないとしている。

 5Gの分野では中国が今のところ優位に立っていると言えるだろう。契約者数も対応スマホの数も多く、価格も比較的安く、5G基地局の数も多いのでサービス提供範囲も他の国より広い。5Gの分野では残念ながら後れを取った日本だが、6Gでの巻き返しに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本が6Gでの巻き返しを狙っているぞ! 標準化を目指す動きも=中国