春になると、スーパーや果物屋で主役のように輝きはじめる「イチゴ」。そのまま食べるのはもちろん、お菓子作りにも最適で「教えて!goo」にも「苺を買ってきたのでスイーツを作ろうかと」という投稿があった。そこで今回は、こだわり抜いたイチゴの生産・販売を行うBERRY」の宮澤大樹さんに、イチゴをつかったおすすめのスイーツレシピを教えてもらった。

イチゴを存分に楽しめる定番レシピ

まずは、食べごたえ抜群な「イチゴパイ」のレシピをご紹介しよう。

イチゴ、白ワイン、レモン果汁、冷凍パイシート、卵黄、砂糖(きび砂糖ならなおよし)をご用意ください。はじめに、鍋に白ワインを入れて火にかけ、アルコールを飛ばします。そこにイチゴレモン果汁を加え、水分を飛ばしていきます。砂糖を入れて味を整えたら、容器に移して粗熱を取りましょう。つづいて常温に戻しておいた冷凍パイシートを、10cm×15cmくらいの大きさにカットします。シートの上半分にイチゴをのせ、包み込むようにシートの下半分を折りかさねます。お好みでカスタードをしいてもおいしいですよ。パイの表面に卵黄を塗り、200度に予熱したオーブンで20分ほど焼けばできあがりです」(宮澤さん)

次に短時間で作ることができ、おやつの時間や忙しい朝にちょうどよい「イチゴトースト」だ。

「材料はイチゴ、バター、はちみつ食パンです。まず、イチゴを縦に薄切りにします。トースト1枚につき、3粒ほどが適量です。溶かしたバターをたっぷり塗った食パンに、薄切りにしたイチゴを並べてください。上からはちみつをかけ、トースターで焼き上げて完成です。お好みでブラックペッパーを少し振るとよいアクセントになります」(宮澤さん)

どちらのレシピもイチゴはヘタを取る前に洗い、水気を取っておくことがポイントだ。必要な栄養素を損なわず、濃厚なイチゴの味わいを保つことができるという。

■少ない材料でできるお手軽レシピ

イチゴが余ったときに手軽に作れるレシピを聞いてみた。「丸ごとイチゴかき氷」は、冷凍保存したイチゴを活用する。

「保存袋に入れて冷凍したイチゴと練乳を使用します。イチゴは保存袋に入れたまま3~5分ほど置き室温に戻します。必要な分だけ手でつぶしながら器に移し、お好みで練乳をかけて完成です。イチゴを冷凍する際は、袋内の空気をしっかり抜いて急速に冷やすとおいしく保存できますよ」(宮澤さん)

暑い日に食べたい贅沢なかき氷だ。次にご紹介する「ホットワイン」は、大人のためのイチゴレシピとして知っておきたい一品だ。

「材料はイチゴ、赤ワイン、砂糖(きび砂糖、黒糖でも可)の3つ。鍋にワインを入れ、沸騰しないよう弱火でゆっくり温めましょう。そこにイチゴを入れて、木べらでつぶしながら混ぜていきます。砂糖でお好みの甘さまで調整して完成です」(宮澤さん)

おつまみはイチゴと相性のよいブラックペッパーがきいたものがおすすめだという。家飲みのレパートリーが増えるのもうれしい。

■子どもと一緒に楽しめる「イチゴアメ」

アレンジレシピはまだまだある。見た目もかわいく、子どもと一緒に楽しく作れる「イチゴあめ」をご紹介しよう。

イチゴ1パック、砂糖100g強、水、つまようじか竹串をご用意ください。洗ってよく水気を拭いたイチゴに、ヘタ側からつまようじを刺します。ヘタはついたままの方がかわいく仕上がります。鍋に砂糖を入れて、イチゴが縦に浸かるくらいの水を加え火にかけます。ほんのりアメ色になったら、極弱火にしてとろみが出るまで煮詰めます。鍋の火を止め、つまようじをさしたイチゴをディップして固めれば完成です。ようじをまわしながら余分なアメを落とすと、アメ部分が分厚くならずきれいに仕上がります」(宮澤さん)

固まる前に、山椒などのスパイスを振っておくとよいアクセントになるとか。「イチゴ」をつかったレシピは、華やかな見た目でSNS映えもしそうだ。スーパーでイチゴが目についた……という人は、おうち時間にぜひチャレンジしてみては?

●専門家プロフィール:完熟クラフト苺 BERRY
「苺は、人と自然が創る芸術だ」をコンセプトに、自社農園で育てたイチゴを販売。一般販売だけでなく、プロのパティシエやシェフも料理に使用するクオリティの高さを誇る。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)