日本は戦後、廃墟のなかから立ち上がり、終戦からたった10年で高度経済成長期に突入した。これは奇跡と言っても過言ではないだろう。中国メディアの百家号は24日、日本が戦後に奇跡的な復興を果たすことができたのは「ひとえに日本人の性格のおかげだ」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の戦後の復興がいかにあり得ないことだったかを振り返ったうえで、同じく奇跡的な近代化改革を成功させた「明治維新」と重なる部分があると分析している。これらの成功は「日本人の性格」によるところが大きかったという。

 その主なものは「達観主義」だという。開国による鎖国の終わりも第二次世界大戦の敗戦も、日本人にとってショッキングな出来事だったことに変わりはない。しかし日本人は特有の「達観主義」により、敗北や変化を潔く認め、自暴自棄になることなく前向きに仕事に打ち込んだ、と尊敬を込めつつ伝えている。

 この「達観主義」は、気持ちを切り替えるのに大いに役立ったという。家を失えば作業場の床に寝れば良い、校舎がなくなれば青空教室にすればよい、というように切り替えが早く、常に前だけを見ていたと称賛した。明治維新の時も終戦後も、西洋の文化や制度が急速に流入してきたが、拒絶するどころか持ち前の「学ぶ意欲」を発揮して、西洋から吸収できるものはなんでも吸収したと伝えている。

 もちろんここには、日本人の持ち前の勤勉さや意志力、教育なども関係していることだろう。記事が称賛する日本人の「達観主義」は、これまで同様これからも日本を支え、発展させていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

明治維新も戦後の奇跡的な復興も、すべては日本人の性格があってこそだった=中国