高度経済成長期に急成長した日本の電機メーカーも、現在では中国産などに押され、国際市場では競争力を失っている。そんな中、中国メディア鳳凰網が日本のある家電メーカーに注目している。このメーカーのデザインは、常に中国メーカーからも模倣され、その模倣商品が中国でも多数売り出されている、とのことだ。

 その注目を集めている家電メーカーは「バルミューダ」。デザイン性に優れた電気製品でここ数年人気を集めている。デザインだけでなく機能性にも優れていると評判だ。

 2003年に創業者の寺尾玄氏が裸一貫で創業した同社は、2010年頃よりデザイン性に優れたヒット家電を次々生み出し始めた。独自の技術で自然界の風を再現する扇風機を発売、DCモーター扇風機の先駆けとなった。

 同社の製品は中国でも模倣されている。記事は、「この商品はシャオミーに模倣され、発売されている」と明らかにしている。しかし、このDCモーター扇風機により、長年停滞していた日本製の扇風機が世界で注目されるきっかけとなった。

 なぜバルミューダの家電はこれほどユニークなのか。創業者の寺尾玄氏の開発コンセプトは、「どの角度から見ても扇風機とわかり、どの角度から見てもモダンに感じられる」デザインを目指している。近年流行している、羽なしの扇風機はたしかに一見すると何の家具わからないところがある。その点、バルミューダの家具はぱっと見それが何かがすぐにわかるデザインになっているというわけだ。

 その「こまやか」かつ「シンプル」なデザインが、今中国でも受けている。このバルミューダが、日本の家電業界の救世主になることは間違いなさそうだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

これはほしい! 中国メーカーがこぞってマネをする日本製のおしゃれな家電とは=中国メディア