toolboxの商品を多く導入してリノベーションした家

自分らしい空間づくりのための建材や設備、リノベーションパッケージを提案するtoolbox(東京都新宿区)が、オープン10周年を記念して4月から7月までの期間に関東近郊で数回「妄想のマイホーム内覧会」を開催しています。参加者は、toolboxの商品を多く導入している家などを内覧できるのだそう。

実際に住んでいる人の家を見られるなんて、なかなかできない貴重な体験!中古マンションを購入しリノベーションした経験を持つ日刊住まいライターが第1回目の内覧会の様子をレポートします。

他人の部屋をガッツリ見るって超楽しい&参考になる。toolboxの内覧会に参加してみた

訪問したのは築40年約69㎡のお宅。いきなりアイアン塗装のドアに興味津々

リノベーションしたtoolboxのスタッフのお宅

記念すべき第1回目の「妄想のマイホーム内覧会」は、toolboxのスタッフのお宅で開催。コロナ禍の内覧会では、感染防止対策もしっかりと!マスク着用はもちろんのこと、訪問前に検温、使い捨ての手袋とスリッパも用意されていました。

今回内覧させていただいたのは都内某所、購入時で築40年の中古マンションの一室。約69㎡です。リフォームみでしたが床材などの内装があまり好みではなかったそうで、さらにリノベーションをして住まわれています。

インテリアショップのような、それでいてアットホームで親しみやすい、素敵な空間が迎えてくれました。

アイアン塗料を塗って仕上げた木製のドア

玄関からLDKに続くドア。筆者の家は予算の都合上、建具にあまりこだわれなかったので、この最初のドアから興味津々!

木製のドアにアイアン塗料を塗って仕上げたものだそうですが、ぱっと見て木製だとは思いませんでした。もちろん本物のアイアンよりもずっと軽くて、値段も半分ですんだのだとか。

筆者もこういう方法があると知っていれば…!でも、アイアン塗料を塗るというのは、木製の家具のリメイクなどに応用できそうです。

コスト削減のお手本が随所に!既存+リノベで自分らしい住まいを実現

水回りのリノベーションはお金がかかるので、設備が新しければそのまま使うのがコストを抑える方法として一般的です。

トイレは既存の設備を生かして空間をアップグレード

こちらのお宅でもトイレは既存の設備を生かしながら、壁を塗装するなどして空間をアップグレードさせています。バスルームはまったく既存のままだそうです。

内覧の最中、各所でBeforeの状態の写真をみせてくれました。現場と比較して見ると、リノベーションでこんなに変えられるのか!というのが実感できてきました。

時間や参加人数の関係もあるので難しかったと思いますが、全室のBeforeを見られたらなおよかったかなと思いました。

既存の洗面台に木の温もりをプラス

洗面台も既存利用。よくある白い洗面台がベースですが、扉材や棚に木の温もりをプラスして、まるで最初から造作したかのような仕上がりになっています。

浴室・洗面室は同じ空間にあり、そこから直接「家事室」に行けます。着替えたり洗濯物を干したりできる一室が、無駄のない動線でつながっていてうらやましい!筆者宅のリノベーションでは、これまた予算の都合で間取りをほとんど変えられなかったのですが、そのせいで少し非効率と思える動線があります。

もしいつかまたリノベーションをする機会があれば、日々の動きを意識して間取りを考えたいところです。

インテリア好き必見!居心地のいい書斎や寝室の空間づくり

インテリアショップの一角のような書斎

こちらもインテリアショップの一角のようですが、書斎です。toolboxのデスクが映えて、使い勝手もよさそう。これならテレワークもはかどりそうですね!

窓枠もアイアン塗料で塗装

窓枠もアイアン塗料で塗装されていました。観葉植物の置き方も見習いたいです。

シックで落ち着きのある寝室

寝室はシックで落ち着きのある安らぎの空間。

寝室にあるクロゼットのルーバードアはワトコオイルで塗装

クロゼットのルーバードアはワトコオイルで塗装されています。

寝室の床はパーケットフローリングでLDK側と少し趣が異なる

寝室の床はパーケットフローリングでLDK側と少し趣が異なりますが、自然につながっていますよね。ドア、床、家具の色、すべてが調和しています。

リノベーションの醍醐味!重点的にこだわったおしゃれで機能的なキッチン

設備の既存利用でコストを抑えながら、こだわるところには重点的にこだわる!それがリノベーションの醍醐味のひとつではないでしょうか。

トイレやお風呂は既存でよくても、キッチンは思いが強く反映されたスペース。

シンク台の高さを90㎝にしたおしゃれなキッチン

機能的でおしゃれなキッチン!シンクの高さは90㎝と一般的なものより少し高めにつくったそうですが家主にとってはちょうどいいサイズなのだそうです。リノベならではのこういうカスタマイズがうれしいですよね。反対側のコンロとは高さが合っていないけれど、あまり気にならないとのことでした。

toolboxで扱う黒いタイル

黒いタイルtoolboxで扱う商品。当初はあまり売れていなかった商品でしたが、この事例ができたことでイメージがしやすくなり人気が高まったそう。

このように空間の上半分に余白を残して配置すれば重くなりすぎずインテリアにとり入れやすくなりますね。

オープンな吊り棚

吊り棚の高さもちょうどよい感じです。

吊り棚の落下防止のバーにはハンガーパイプを代用

すべて造作かと思いきや、落下防止のバーにはハンガーパイプを代用するなど、ここにもコスト削減のアイデアが見られました。

筆者宅は既製のシステムキッチンですが、キャビネットの位置が高くて、最上部は手が届かずすっかりデッドスペース化しています…。ちょっとしたことでもストレスなく動けることは大事なので、自分の身長や好みのサイズ感をしっかり確認しておくべきだったなと省みました。

内覧会は1時間弱。中古物件購入やリノベを考えている人に特におすすめ

床を張り替えたり壁を塗装したりして、自分たちらしい内装に変える。既存の設備を生かしながらも、こだわりたいところにはお金をかける。リノベーションのお手本のような事例が、たくさんつまったお宅でした。

内覧会は1時間弱。この回の参加者は筆者を含め4組と比較的多い人数でした。見どころ満載でそれぞれの質問にも答えてもらっていると、あっというまに終了時間!筆者は質問したいことがたくさんあって、できればもっとじっくりお話を伺いたかったほどです。

「妄想のマイホーム内覧会」で訪ねたマンション

ショールームやモデルルームを見ても妄想を広げることはできますが、妄想を現実の空間に落とし込んだときにどうなるのか?本当の使い勝手はどうなのか?というところまでを知るのは難しいのではないでしょうか。実際に生活しているお宅を見せていただきオーナーからお話を伺えると、そういった点をクリアにしていくことができます。

「妄想のマイホーム内覧会」は、これから物件を探そうという人、リノベ考案中という人には、とても参考になると思います。筆者もできればその段階で参加してみたかった!でも、筆者のようにすでにリノベーションまで終わっているという人にとっても、インテリアの参考になったり、DIYのアイデアを得たりすることができます。

今後の内覧会のスケジュールや申し込み方法についてはtoolboxのホームページやSNSで更新されるので、チェックしてみてください。妄想を具体化するよいきっかけになるかもしれません、

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