2021年8月7日(土)~8月8日(日)新国立劇場 中劇場にて、NBAバレエ団『ドラキュラが上演される。

ドラキュラ』は、ブラム・ストーカー原作『吸血鬼ドラキュラ』の出版100周年を記念して、1996年に現ミルウォーキー・バレエ団の芸術監督(制作当時はノーザンバレエシアターの副芸術監督)マイケル・ピンクバレエ化したもの。

マイケル・ピンク  Photo:Nathaniel Davauer

マイケル・ピンク Photo:Nathaniel Davauer

音楽はフィリップ・フィーニー、装置・衣装はマシュー・ボーンとのコンビで知られるレズ・ブラザーストーンという第一線のクリエイターたちが結集して作り上げた超大作だ。アメリカでは「歩くホラーショー」と呼ばれており、観客が仮装して来場するなど熱心なリピーターがいる。NBAバレエ団では2014年に日本初演を果たし、芸術監督久保紘一が第69回文化庁芸術祭舞踊部門新人賞を受賞した。

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)

プレビューとして第1幕のみを上演した2020年2月『ホラーナイト』では、ドラキュラ中性的で妖艶なビジュアルやセクシーなヴァンパイア、男性同士のパ・ド・ドゥ(2人での踊り)、ゴシックな舞台衣装や美術などが観客の注目を集めて大きな話題となり、全幕公演を待ち望む声が多く届いた。2020年8月に全幕上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今回は7年ぶりの全幕上演となる。

8月7日(土)14:00と8日(日)12:00の公演では、英国ロイヤルバレエ団よりプリンシパルの平野亮一高田茜をゲストに迎える。2人は2016年に英国ロイヤルバレエ団で日本人男女2人が同時にプリンシパルに昇格したことで話題となった。

平野亮一

平野亮一

平野亮一 (C)EmmaKauldhar_s

平野亮一 (C)EmmaKauldhar_s

高田茜

高田茜

高田茜

高田茜

平野は2020年2月NBAバレエ団『ホラーナイト』公演で主役ドラキュラを演じ、その美しくも妖しい演技で存在感を見せつけた。

高田は2021年2月NBAバレエ団『シンデレラ』で、新型コロナウイルス感染症の影響で来日できなくなった英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードの代わりに急遽代役を引き受け、日本での初全幕主演を果たし、奇跡の代役と評された。

今回2人の2度目となるNBAバレエ団との共演に期待が高まる。

ドラキュラ(2020年『ホラーナイト』より)