HARDは映画製作シミュレーション『ようこそシネマハウスへ』複製原画展を東京・群馬・愛知で開催すると発表した。入場は無料。

 開催期間は東京都「書泉グランデ」にて5月20日6月20日、「アキハバラ@BEEP」にて6月3日6月8日グッズ販売は5月20日より)。群馬県「前橋アートスープ」が5月20日5月28日(24日と25日定休)、愛知県「特殊書店BiblioMania」が6月9日6月20日(14日と15日定休、グッズ販売は5月20日より)となる。

 『ようこそシネマハウスへ』は1994年に発売された18禁の映画製作シミュレーション。舞台は惑星「ぱらいそ」、ここはハリウッドさながら映画製作をすることに活気がある場所で、プレイヤーは新人映画監督となって資金のやりくりしながら映画製作を目指すことになる。

 本作は斬新なシステムを持っているのが語り草になっている作品だ。まず時間概念があり、移動したり、キャラクターと話すなどの行動をするたびに時間が進む。惑星「ぱらいそ」の住民たちはタイムスケジュールに沿って行動をしており、タイミングが合わないと出会うことはできない。

 そして映画撮影のためには街中を移動しながら、キャラクターを口説いてスタッフキャストを集めなければいけないが、原作、脚本、撮影、主演俳優、美術、劇団などの組み合わせてによって、映画の内容が膨大に変化する。たとえば叙事詩的なSFの原作であっても、恋愛映画やアクション映画、はたまたコメディ映画やポルノ映画として製作ができる。その数々の映画のパターン100通り以上のものになる。

(画像はYouTube「【PC98版】ようこそシネマハウスへ 映画サンプル#6 脚本作成」より)
(画像はYouTube「【PC98版】ようこそシネマハウスへ 映画サンプル#6 脚本作成」より)
(画像はYouTube「【PC98版】ようこそシネマハウスへ 映画サンプル#6 脚本作成」より)
(画像はYouTube「【PC98版】ようこそシネマハウスへ 映画サンプル#6 脚本作成」より)

伝説のエロゲー『ようこそシネマハウスへ』が復刻へ──80人以上のキャラクターが生きる「ものづくりと滅びの世界」は、なぜ熱狂的な信者を生み出したのか?

 当初こそ個性豊かで、奇抜すぎるともいえるキャラクターたちとわいわい楽しく映画製作に励んでいけるが、物語が進むと「ぱらいそ」に暗い影が落ちて哀しみが帯びてくる。こうした自由度の高さや、徐々に「ぱらいそ」の住民に愛着がわいてくる構成、さまざまな展開を見せるマルチエンディングなどから本作は高く評価されている。

 今回の『ようこそシネマハウスへ』の複製原画展は東京・群馬・愛知で入場無料で開催されるとのことで、ゲームに愛着があったり興味がある人は訪れてみてはいかがだろうか。なお販売予定グッズの詳細は、明日5月1日に公開されるとのことなので、見逃さないようにしよう。

『ようこそシネマハウスへ』の複製原画展の情報ページはこちら

ライター福山幸司

85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter@fukuyaman