各国の多くの施設内ではマスクが必須となっているが、このほどインドネシアバリ島で顔にマスクを直接描いてスーパーマーケット買い物をしたインフルエンサーの男女がいた。彼らのこの行為は地元民から大きな反感を買ったようだ。『LADbible』『Coconuts Bali』が伝えている。

インドネシアリゾートバリ島で、台湾出身のジョシュ・ペイラー・リンさん(Josh Paler Lin、32)とロシア出身のレイア・シーさん(Leia Se、25)にマスク着用義務に対し無責任な行動をとったとして非難の声があがっている。

ジョシュさんとレイアさんは顔にマスクを描いて警備員の目を欺き、スーパーマーケット買い物をしたことで国外追放される可能性があるようだ。2人はSNSに多くのフォロワー数を持つインフルエンサーとして活躍しており、ジョシュさんにおいてはYouTubeのチャンネル登録者数が341万人にのぼる人気ユーチューバーだ。

2人は当時の様子を動画に撮影し、YouTubeやInstagramで公開していた。動画にはレイアさんがマスク無しでスーパーマーケットに入店しようとして警備員に制止された様子が捉えられている。その後、彼女はジョシュさんの提案で顔にマスクを描いて入店を試みることとなった。

レイアさんは口元にサージカルマスクをペイントし、再びスーパーマーケットに向かった。そして入り口の警備員にマスクが偽物と気づかれることなく、そのまま入店することに成功した。動画には警備員を欺けたことで微笑む彼女の姿があった。

すると地元に住むファッションデザイナーのニルー・ジェランティックさん(Niluh Djelantik)がこの動画をシェアし、次のように綴った。

「この2人を捕まえてください! リンさん、あなたは私たちの国の恥です。人々はパンデミックの中で必死に闘っています。あちこちダメージを受けているんですよ。命だけじゃなく経済も仮死状態というのに!」

二ルーさんの投稿が拡散したことでジョシュさんとレイアさんの国外追放を望む声があがり、動画は当局の目にとまることとなった。2人は既にパスポートを押収されており、法務人権省は4月22日に2人について「自治警察隊(風紀取締隊)が彼らに事情聴取した後で出入国管理局と連携し、彼らを国外追放するかどうかが決まる予定だ」と声明を発表した。

しかしバリ州の自治警察隊の代表であるデワ・ニョマン・ライ・ダルマディ氏(Dewa Nyoman Rai Dharmadi)は、このように述べた。

「彼らの行動は社会の基準に大きく反するものだ。当局は2人の外国人を国外追放するための書面を出入国管理に提出するつもりだ。彼らは違反しているだけではなく公共の場で故意に挑発するような行動をとっている。罰金だけでなく国外追放も含め厳罰に処すべきである。」

騒ぎが大きくなったことでジョシュさんとレイアさんは動画をSNS上から削除し、4月24日に弁護士と共に謝罪の動画をInstagramに投稿している。

画像は『Niluh Djelantik 2021年4月19日付Instagram 「Tangkap kedua orang ini !!! Deportasi !!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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