広瀬すず櫻井翔がW主演を務める4月スタートの日曜ドラマ「ネメシス」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。主要キャストだけで75名を超える豪華俳優陣が登場するとうたう同ドラマの、第5話「父の願いに花束を」のキャストが発表された。無国籍料理屋「Drハオツー」の店主を演じるのは加藤諒であることが判明。そして、第5話には、ともさかりえ、野間口徹、渋川清彦らが出演することが分かった。

【写真を見る】リュウ楊一(加藤諒)がアンナ(広瀬すず)と風真(櫻井翔)の危機を救う

同作は、探偵事務所「ネメシス」に所属する“天才すぎる助手”美神アンナ(広瀬)と、ポンコツ探偵・風真尚希(櫻井)の凸凹バディが、舞い込む超難解事件を次々と解決していくミステリードラマ。

アンナと風真らは、協力者とのチームワーク、「チームネメシス」で事件に挑むが、そこにはスピード狂の医者・上原黄以子(大島優子)、超職人気質の道具屋・星憲章(上田竜也)、AI開発のカリスマ高校生・姫川烝位(奥平大兼)など、クセは強いが能力は頼りになる面々が集っている。

そんな「チームネメシス」にまた新たなキャラクターが加わる。「Drハオツー」中国人店主でコックのリュウ楊一(りゅう・よういち/加藤諒)が初めて姿を見せるのだ。

「Drハオツー」は、アンナがハマっている摩訶不思議な料理を提供する無国籍料理屋。ザリガニがはみ出るほどのボリューム満点のザリガニパクチーバーガー、ピンクのルーが鮮やかなドラゴンピンクカレー、紫色のサファイアまんなどクセが強過ぎる料理を提供する。店員・リンリン(三島あよな)は料理を出前する形で「ネメシス」事務所にやって来ていたが、店主・リュウは第5話で初めて登場する。

リュウは、ただの料理人ではなく、中国の雑技団にいたという過去を持つ(5軍らしいが)。そこで体得したアクロバティックな技を駆使して、アンナや風真らの役に立ち、彼らをピンチから救う。

リュウを演じる加藤は、キャラの立ち過ぎた濃い顔とキレキレのダンスで人気を博す個性派俳優。キレキレのボディーアクションを見せつつも笑わずにはいられない、加藤のキャラが際立つ役どころとなっている。

■犯人は誰?第5話は豪華キャストの演技合戦

この第5話は、ともさかりえ、野間口徹、渋川清彦、大鶴佐助、堀家一希、小西桜子、渡辺哲といった客演俳優陣の豪華さも目を引く。

死亡した会社社長の後妻を演じるともさかりえは、10代の頃には日本テレビ系ミステリー「金田一少年の事件簿」でヒロインを演じた。今回は、しっとりとした大人の女性の役どころで魅せる。栗田(江口洋介)が彼女に一目ぼれする下りもあったりする。

さまざまなドラマに起用され、刑事ドラマでは印象に残る殺人者を何役も演じている野間口徹、ファッションモデルから俳優に転じ、あまたの映画監督からのラブコールが引きも切らない渋川清彦、舞台での活躍が目覚ましい大鶴佐助、ドラマ「君と世界が終わる日に」に出演した堀家一希、三池崇史監督映画「初恋」のヒロインに起用された小西桜子、と1話完結の事件にこれだけの実力派俳優が顔をそろえる。謎解きのヒントを追い、犯人を予想しながら見るのも楽しい回になりそうだ。

また、真木よう子が、ジャーナリスト・神田凪沙として再登場するところも第5話の注目ポイントだ。「ネメシス」が追い続ける、アンナの父・美神始(仲村トオル)の失踪の謎に繋がる「20年前の事件」の関係者・神田水帆も演じている真木。この二つの役は、今後「ネメシス」とどうかかわってくるのか?

■第5話あらすじ

リュウ(加藤諒)が長年取引をしているブランド魚“天狗サーモン”の養殖業を営む天久潮(渡辺哲)が、崖から転落し死亡した。リュウはその死に疑問を感じ、ネメシスに駆け込む。アンナ(広瀬すず)、風真(櫻井翔)、栗田(江口洋介)らネメシスの面々は、事件調査のため、天久の家族が住む山奥の村へと向かう。

そこにいたのは、天久の長男・一魚(かずお・野間口徹)、次男・二魚(ふたお・大鶴佐助)、三男・三魚(みつお・堀家一希)の三兄弟に、天久の義理の弟・洋(ひろし・渋川清彦)、そして天久の後妻・郁子(ともさかりえ)だ。栗田は郁子の美しさに一目ぼれしてしまう。

父親と衝突ばかりしていた一魚、養殖場の土地を売り払おうとする二魚、借金に追われる三魚とその彼女(小西桜子)、粗暴で会社の金を横領していた洋、そして天久の生命保険の受取人になっているという郁子…。全員に殺人の動機があった。この怪しい家族がそろう家で、捜査にあたるアンナ、風真、栗田、リュウに災いが降りかかる。

■リュウ楊一(りゅう・よういち)役/加藤諒コメント

キャストの豪華さはもちろん、脚本が「え!? これドラマなの!?」というくらい大掛かりなシーンもあったり、迫力あるシーンも垣間見えたりして面白いなと思いました。僕が中国人で中国雑技団にいたという設定がとんでもないですし、中国なまりなどどこまでコメディー寄りした方がいいかと思って監督に聞きながら徐々にキャラクターが出来上がってきました。変な手の動きもあるので、そこも注目してほしいです。

皆さん優しいので、現場にはとっても入りやすかったですし、そういう空気感もお芝居に出ているんじゃないかと思います。5話はちょっと悲しい話ではありますが、温かさもある話なので、その部分を感じ取ってほしいです。

■天久一魚役(あまひさ・かずお)役/野間口徹コメント

脚本を読んで率直に、ムズッ!て思いました。役柄は自分がやったことのない職業だし、時期も季節とかシーンが飛んでいたりするので、台本を何度も読み返しました。

今回は家族愛のお話になっています。家族って、甘えているからケンカするところがあって、最終的に何か大きな出来事があれば寄り添うようになるっていうのはつくづく感じました。

自分も最近実家の両親と寄り添うようになったので、みんないつだって本当は好きなんだよっていうのが分かるお話になっていると思います。

みんなそれぞれに抱えるものがあり、お父さんのことが好きで集まってくるんだけどうまくいかなくて、誰がどういう思いでいるのかは、多くはドラマの中なので語られないですけど、透けて見える向こう側を、見ていただければなと思います!

■天久郁子役(あまひさ・いくこ)役/ともさかりえコメント

台本は視聴者のような気分で読み進めました。キャストの皆さんのお名前を聞いて、とてもぴったりで、早く現場でお会いしたいと思っておりました。いい意味で探偵っぽくない皆さんがチャーミングで魅力的で、謎解きのシーンにもそこが現れていて、私自身も出来上がりが楽しみです。

金田一少年の事件簿」に出演させていただいていた時に、こういう辺鄙(へんぴ)な場所でロケをしたり、謎解きのシーンのカット数が多かったり、回想シーンが多かった当時のことを思い出しながらやらせていただいております。櫻井さんの決め台詞もあって、一(はじめ)ちゃんのセリフを思い出しました(笑)。視聴者の皆様も「この人が犯人じゃないか」と推理しながら見られると思います。

どう見ても郁子は怪しいキャラクターでドラマの中でも珍しいタイプだと思いますが、それも楽しみに見ていただきたいです。

■天久洋役(あまひさ・ひろし)役/渋川清彦コメント

トリックや事件が、入江監督ならではの小ネタも効いているなという感じがしました。

今回全員が怪しいのですが、自分みたいな分かりやすいキャラクターは、かき回しているだけと思われがち。果たして誰が犯人なのかを推理してもらいたいですね。

兄弟のキャラクターが濃くて、色があっていいですよね、三人兄弟だと、末っ子が一番やんちゃ、長男は真面目、2番目は何を考えているのか分からないみたいな。そこに俺みたいな異物が入り込んで、いろいろごちゃごちゃになっていて面白いなと思います。

家族は最後はちゃんと分かり合ってまとまるというか、仲良くなるというか、そんな希望を持てる話だと思います。

「ネメシス」出演の広瀬すず、加藤諒/(C)NTV