リーガ・エスパニョーラ第34節が2日に行われ、バレンシアバルセロナが対戦した。

 首位アトレティコ・マドリードを暫定勝ち点差5ポイントで追う3位バルセロナが14位バレンシアのホームに乗り込んだ。バルセロナは前節のグラナダ戦を1-2で落としており、逆転でのリーガ制覇へ向け重要な一戦となった。対するバレンシアリーグ戦5試合未勝利となっている。なお、バルセロナロナルド・クーマン監督は前節で退場処分を受け、ベンチ入り禁止処分となっている。

 試合が動いたのは後半。バレンシアが先制に成功する。50分、左サイドのCKからクロスを送ると、GKマルクアンドレ・テア・シュテーゲンがティエリー・コレイアとの接触で倒れる。ガブリエウ・パウリスタがヘディングで合わせ、無人のゴールへ決めた。テア・シュテーゲンへのファウルは認められなかった。

 反撃に出るバルセロナは56分、エリア手前からリオネル・メッシが浮き球のスルーパスを入れると、ラトのハンドを誘発。57分、メッシのPKはストップされたが、セルヒオ・ブスケツが詰め、さらにペドリが詰め、こぼれたところを最終的にメッシが左足で押し込んで同点とした。

 バルセロナは6分後の63分、逆転に成功する。ジョルディ・アルバが左サイドからクロスを入れると、ファーサイドに走りこんだフレンキー・デ・ヨングがヘディングで合わせる。これはGKにセーブされたが、こぼれ球をアントワーヌ・グリーズマンが押し込んだ。

 ペースを掴むバルセロナは69分、リードを2点に広げる。エリア手前でFKを獲得すると、メッシがこれを左足で直接狙う。壁を越えて鮮やかな軌道を描いたボールは右のゴールポストを直撃し、ゴールに吸い込まれた。

 しかし、2点ビハインドバレンシアもこのままでは終わらない。83分、エリア手前でボールを受けたカルロス・ソレールが右足でミドルシュートを放つ。強烈なシュートはゴール左上に突き刺さった。

 試合はこのまま終了。苦戦を強いられたバルセロナだったが、後半の12分間で3得点を奪い、首位アトレティコ・マドリードとの勝ち点差2ポイントを維持した。バレンシアリーグ戦6試合未勝利となった。

 次節、バレンシアは9日にホームでバジャドリードと、バルセロナは8日にホームでアトレティコ・マドリードとの決戦を控えている。

【スコア】
バレンシア 2-3 バルセロナ

【得点者】
1-0 50分 ガブリエウ・パウリスタ(バレンシア
1-1 57分 リオネル・メッシバルセロナ
1-2 63分 アントワーヌ・グリーズマンバルセロナ
1-3 69分 リオネル・メッシバルセロナ
2-3 83分 カルロス・ソレール(バレンシア

バレンシアとバルセロナが対戦した [写真]=Getty Images