赤ちゃんは目にするすべての物を口に入れたがるので、親は迂闊に目を離すことはできない。しかしアメリカ在住のある母親は、生後8か月の息子が砂を口に入れたり川の石を食べてしまっても止めることはせず、むしろ「細菌なんて怖くない」と主張しているのだ。母親はヴィーガンで「自然界と息子自身を信じているの」と語っている。『LADbible』などが伝えた。

アリゾナ州フェニックス在住のアリスベンダーさん(Alice Bender、22)は、生後8か月の息子ファーン君(Fern)を育てる母親だ。

アリスさんは自身の子育ての様子やテクニックをTikTokアカウントに投稿しているが、その中のいくつかの動画が物議を醸している。

問題の動画には公園の砂場に座り込んで遊ぶファーン君の姿が映っているが、砂を触っていた手をそのまま口の中に入れてしまった。普通なら慌てて止めるところだが、動画を撮影するアリスさんに動揺する様子は見られない。

その後もファーン君はショッピングカートの子どもを乗せる部分に設置されたベルトを舐めたり、水辺の石を手に取って口に入れているが、アリスさんは気にも留めず動画を撮り続けている。

ファーン君のこうした行動を止めない理由について、アリスさんは「細菌や赤ちゃんへの人々の考え方が、医薬品業界によって意図的に変えられてしまったから」と語り、「細菌なんて怖くありませんし、むしろウェルカムですよ。私は自然界と息子自身のことを信頼しているのです。こうした行動は、乳飲み子にとって当たり前のことです」と主張している。

そんなアリスさんは乳製品などを含めた動物性食品を食べないヴィーガン(完全菜食主義者)であり、ファーン君もヴィーガンとして育てているという。

「赤ちゃんは積極的に細菌に晒されていくべきだし、母乳で育てることで細菌への免疫力がつくのです。」

「母乳は素晴らしいですよ。天然の薬で、人間が作ったどんな薬よりも優れています。母乳は赤ちゃんに合わせて常に変化しているのです。」

こうした動画には多くの人が驚いたようで、その一部は再生回数が130万回を超えている。しかしアリスさんの過激な主張には、「これって虐待でしょ」「子どもを持つべきではない人っているよね」「誰か警察を呼んで」などと批判の声が相次いだ。

その一方で、少数ながらも「私もこうして育ってきたよ。免疫システムを構築するには最適だと思う」「この考えには賛成だな。自然をもっと敬うべきだよね」といった声も見受けられた。

アリスさんは今後の育児について、「ファーンが母乳を飲まなくなったら、このように細菌に触れる機会は無くなるでしょう。母乳を飲んでいる間は母乳が細菌からファーンを守っていましたが、そうではなくなるからです」と話している。

さらに「私たちも自然の一部ですから、自然界と争うべきでは無いのです。ファーンは他の赤ちゃんに比べて、とても健康的だと気付きましたよ。私たち一族の中で一番身体付きがしっかりしていて、人前に出ると落ち着いていて警戒心がないと良く言われますね」と述べ、アリスさんは自身の子育てに揺らぎはないようだ。

画像は『Mirror 2021年4月28日付「Mum defends letting her baby eat dirt and chew on sand to ‘build his immune system’」(Image: Kennedy News and Media)』『comingupfern 2021年4月20日付TikTok「Reply to @platoon_lagoon #veganbaby #exclusivelybreastfeeding」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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