イギリスでは、2020年3月に新型コロナウイルスによる最初のロックダウン(都市封鎖)が始まって以降、自宅での時間を有意義に過ごすため、約300万人がペットを家族に迎え入れたという報告がなされている。
スタッフォードシャー州に住む23歳の女性もその1人だ。小型犬が欲しかった彼女はパートナーと相談し、ミニチュアコッカープー(アメリカンコッカースパニエルとトイプードルのミックス犬)を購入した。
ところが、ミニチュアという名前は偽りだったようで、成長すると大型犬一歩手前くらいの大きさになってしまった。
実はこの犬、ミニチュアコッカープーではなかったようだ。もちろん大きくなっても十二分にかわいがっている。
'I Bought a Little Cockapoo... And Now She's The Size of a Baby Rhino' | This Morning
スタッフォードシャー州タムワースに住むティファニー・キングトンさん(23歳)は、イギリス国内でコロナによる最初のロックダウンが始まって間もなくして、パートナーと犬を飼おうという話になり、ウィニーというミニチュアコッカープーをブリーダーから購入した。
いきなり大型犬を飼うほどの余裕はない。自分たちの暮らしの範囲内で飼える小型犬ならばと、時間をかけて探し回り、ミニチュアコッカープーを飼育しているという某ブリーダーを見つけた。
早速、そのブリーダーのもとへ出向いたティファニーさんは、一目見るなり生後11週目のキュートなウィニーに一目ぼれし、2000ポンド(約30万円)を支払って家族に迎え入れた。
ブリーダーによると、母犬はコッカースパニエルで、父犬はミニチュアプードルだということでした。ウィニーは、とてもかわいい子犬でした。書類も確認し、マイクロチップも埋め込まれているということで、何の疑いも持ちませんでした。(ティファニーさん)
どころが、ウィニーは予想をはるかに超えて、立派に成長していった。
購入時、体重が4.6kgだったウィニーは、1歳を過ぎた頃には32kgにもなり、ミニチュア(小さい)という名前はどこに消えたの?というくらい大きくなったのである。
ウィニーはアイリッシュ・ドゥードルだった
ミニチュアコッカープーは、通常なら体高25~38cm、体重5~11kg程度の小型犬だ。ところがウィニーは、ミニチュアコッカープーの平均をかなり超えている。
犬の散歩仲間にも「これは、ミニチュアコッカープーじゃないのでは?」と言われたティファニーさんは、ウィニーを購入したブリーダーに連絡した。
ところが、何度問い合わせのメールを出しても、あて先不明で戻って来るばかりで、やがて騙されたことに気付いたという。
結局、DNA検査を行ったところ、ウィニーはコッカースパニエルの母犬とアイリッシュ・セッターとプードルのミックス犬の父との間に生まれたアイリッシュ・ドゥードルだったことが判明した。
4月15日、イギリスの民放テレビ番組『This Morning』にリモート出演したティファニーさんは、このように話している。
小型犬なら餌代もあまりかからないと思って飼ったのに、ウィニーはどんどん成長していって、まるでサイの赤ちゃんのような大きなサイズになりました。とにかくよく食べるのでびっくりしています。ミニチュアコッカープーだと信じていたので、そうではないと判明する前は「こんな大きなミニチュアコッカープーなんて存在するの!?」ってFacebookで質問していたほどです。
今は、ウィニーに「あなたはミニチュアコッカープーじゃなかったのよ!アイリッシュドゥードルだったのよ!」って言い聞かせています。といっても、犬には理解できないでしょうけど。(笑)
written by Scarlet / edited by parumo
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