エマ・ストーンが主演を務めるディズニー最新作『クルエラ』が5月27日(木)から映画館で、翌28日(金)からディズニープラス プレミア アクセスで公開になる。本作の主人公はディズニーが繰り返し描いてきた伝説的なキャラクター“クルエラ”で、長年に渡ってファンが愛し続けてきた女性の誰も知らない物語が描かれるという。

クルエラが一番最初にディズニー作品に登場したのは1961年のこと。人気アニメーション映画101匹わんちゃん』(日本では翌年に『101匹わんちゃん大行進』のタイトルで初公開された)に登場する悪役で、ダルメシアンの夫婦ポンゴとパーディタの間に生まれた子犬たちを買い占めようと奔走する。

彼女ダルメシアンの飼い主であるアニータの旧友で、何よりも毛皮が大好き。クルエラはダルメシアンの毛皮でコートをつくることを夢見ており、どんな手段を使ってでも子犬たちを手にいれようとする。左右で色の違う強烈なヘアスタイル、鋭い目つき、神出鬼没の彼女をアニータの夫ロジャーは“獲物を待っているクモ”と表現した。

残酷(Cruel)から名付けられたであろうクルエラ(Cruella)は劇中で魔女、悪魔と呼ばれる恐ろしい存在。しかし、映画の悪役としての人気は高く、1996年には名女優グレンクローズがクルエラを演じた実写映画『101』が製作され、その続編『102』や、アニメーションの続編にもクルエラは必ず登場している。

そんな彼女の若き日を描いた新作映画が『クルエラ』で、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが主演を、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を手がけたクレイグ・ガレスピーが監督を務め、かつてクルエラを演じたグレンクローズがエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。

舞台1970年代ロンドン。親を亡くした少女エステラは、ファッション・デザイナーになることを夢見て働きはじめ、やがてカリスマ・デザイナーのバロネスに出会う。エステラはどのような経験を経て“クルエラ”になったのか?

ディズニー作品の悪役は主人公に匹敵する人気を誇っており、『眠れる森の美女』の悪役マレフィセントを主人公にした実写映画や、ディズニーの悪役たちにもし子どもがいたら?という設定の人気シリーズ『ディセンダント』も製作された。

人気キャラクターの“若き日”を描くジャンルは、ファンの期待値が高いだけに、成功へのハードルもまた高いと言える。しかし、すでに公開されている『クルエラ』の予告編を観る限り、本作はディズニーの過去作とのリンクもありつつ、過去作も観ていなくても存分に楽しめる“新たな世界観と物語”を描いた作品になりそうだ。

『クルエラ』
5月27日(木) 映画館で公開
5月28日(金) ディズニープラス プレミア アクセスで公開
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101匹わんちゃん
ディズニー公式動画配信サービス『ディズニープラス』で配信中
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『クルエラ』