このほどアイルランドボランティアグループの女性が撮影した、路上で炊き出しを食べる4歳の幼い女児の写真が人々の涙を誘っている。『The Sun』などが伝えた。

アイルランドの首都ダブリン郊外にあるバリーマンの仮設住宅の近くでは、毎週日曜日に地元の有志が集まってホームレスの人や貧しい人たちのために炊き出しを行っている。このボランティアグループ「Ballymun Soup Run」のFacebookで4月11日に投稿された1枚の写真が人々の関心を集めた。

写真にはプラスチックケースに座って、路上で炊き出しを食べる4歳の女児の姿があった。地元メディア『Dublin Live』によると女児は家族と一緒だったようだが、彼女が食べていた炊き出しはその日唯一口にした食事だという。

Facebookの投稿には「こんな状況になってしまったのは政府の責任である」として、次のように綴っている。

「彼らにとって、炊き出しを食べるのが当たり前の生活になっていることが悲しい。(仮設住宅は)炊事する場所がないためこの子の母親には他に選択肢がありません。だからと言って毎日ファストフードだと子供の体に良くないし、それに彼らにとってそんなに安いものでもありません。本当に悲しすぎます。」

この投稿に胸が締め付けられる思いをした人たちから「悲しすぎる」とのコメントが寄せられ、他にも政府に対して次のような怒りの声を向ける人もいた。

「政府関係者は恥を知るべきだ。もしみなさんのような素晴らしいボランティアがいなかったらホームレスの皆さんはどうなっていることやら。皆さんに感謝します。」

「こんなキッチンがない仮設住宅に人々が住んでいて、一方では空いているアパートや空き家があるのをみると心が痛むよ。」

また女児を撮影したボランティアの女性は、メディアのインタビューに応じて「本当に言葉が無かった。政府はいつになったら十分な対応をしてくれるんでしょうか」と語った。

英メディア『The Sun』によると、アイルランドでは今年1月25日から31日の1週間で8313人のホームレスが確認され、2014年7月以来232パーセントの増加だそうだ。また仮設住宅で暮らす約3分の1が子供とのことだ。

画像は『Ballymun Soup Run 2021年4月11日付Facebook「our government are to blame for this」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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