ブランドはある種の価値のようなものだ。名の知れた一流ファッションブランドともなると、ブランドのロゴが入っているだけで売れる。
そこに至るまでは、そのブランドの品質やデザインなどが認知され、高く評価されるための企業努力があったわけで、ロゴはいわば、ブランドの歴史を背負ってきた重要なシグネチャーでもある。
ロゴが入っている服は各ブランドで販売されているが、アメリカの最新研究によると、大きなブランドのロゴのついた服を着る男性ほど良いイメージをもたれておらず、浮気をしやすい傾向があることがわかったという。
この研究は『Personality and Social Psychology Bulletin』に掲載された。
【ブランドのロゴがついた服を着用する人に対するイメージ調査】
先月、アメリカのミシガン大学アナーバー校の研究者らは、ブランドロゴがついた服を着ている人に対する意識調査を実施した。
その結果、小さめのロゴより大きめのロゴがついた服を着用している男性ほど、自意識が高く、複数の女性にモテたいと思っていることが判明した。
研究の著書であり進化心理学者のダニエル・クルーガー氏は、次のように述べている。
高級ブランドを着用していることを前面に押し出しているようなタイプの人は、時に女性の気を引きたいがために投資している場合があります。誇張された色やサイズの派手なロゴを好む男性は、堅実でまじめなタイプというよりも、女性を得ることに一生懸命になるといったタイプを示している傾向が多いことがわかりました。
ブランドロゴが大きいほど評価が下がることが判明
実験では、ミシガン大の大学生376人に大きめのロゴと小さめのロゴがそれぞれついたポロ ラルフローレンのポロシャツを見せ、各シャツを着る人に対してどういう認識をしているかを調査した。すると、小さいロゴのあるシャツを着る人に対しては「家庭的」「子供の世話が得意そう」といったプラスのイメージが示された。
しかし、大きいロゴのついたシャツを着る人に対しては、「浮気度が高く、家庭的ではなさそう」「一夜の恋に興味はあっても、長期的な交際には興味なさそう」「次から次へと女性を変えたりして見境いなさそう」「恋人がいる女性に対しても自分に気を引きたがる感じ」などといったかなり否定的なイメージを回答したという。
大きなブランドロゴを着用する男性の心理
自然界では、野生生物のオスはメスよりも派手な色をしていることが多い。これは、オスがメスに対して自分の生殖能力の強さをアピールしているからと言われている。派手なロゴの服を着ている人間の男性の場合は、大胆な富の表示だけでなく、経済力と女性への気を引く意思の表れだと推測されている。
また、今回の調査では、指導的役割を果たす状況や社会的支配を巡って競争している状況、また仲間を惹きつけようとしている時などには、男性は大きめのロゴのついた服を選ぶ傾向があることもわかったそうだ。
一方で、カジュアルな格好での仕事の面接や、パートナーの親との初対面といった状況には、小さめのロゴの服を選ぶ傾向があることもわかった。
更に、今回の調査では、状況によってロゴのサイズを変えるそうした男性の意思に多くの女性が同意できるものの、必ずしも大きなロゴのついた服を着ている男性を女性は魅力的に感じていないという結果が示されたそうだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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